花咲くいろは
2011年 全26話


評価 60点

作品解説

 花咲くいろは 1 [Blu-ray]
ポニーキャニオン (2011-07-20)
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東京育ちの女子高校生・松前緒花は、恋人と共に夜逃げした母・皐月と離れて、祖母・四十万スイの経営する旅館の喜翆荘に身を寄せることとなった。


とりあえず、絵の綺麗な作品でしたね。作画だけを見たら、かなり高いレベルの作品だったといえると思います。
内容についてですが…どうも何がしたかったのか分かりませんでした。この作品のテーマを聞かれた時、何と答えていいのか思いつかないんですよね。第1話を見た感じだと、旅館修行を通じての主人公の成長物語(朝ドラ的なやつ)かと思っていたのですが、どうもそんな感じではない。なら恋愛要素はというと…終盤にちょびっとあるくらいでこれも微妙。メインキャラ(女の子達)の友情物語…?う〜ん、しっくりきません。経営難の旅館を色々な方法で建て直していく話?…違うなぁ。
今挙げた要素は全て作中に含まれているのですが、それが一番のメインとなっているものかと言うと、そうは言い切れません。エピソードによって主題がぶれていて、全体通してのテーマみたいなものがあまり見えてきませんでした。そういう点で、毎回何をメインで見たらいいのか分からずに盛り上がり難かった印象ですね(汗)
あと、キャラクターに感情移入がし難かったです。自他共に認めるKY主人公・緒花は見ていてありえないなぁ…って行動を取るし、みんちはすぐキレてこいつはこいつで無神経な行動を取る。まあ、緒花の考え無しの行動はまだウザイってレベルでしたが、みんちの言動には少々不快なものもありましたね。正直、こいつら何とかしてくれと何度思ったことか…w 他には、ゆいなにしても自己中っぽくてイマイチ魅力を感じませんでしたし、なこちも無意識に辛辣な毒を吐いて空気読んで無いところがあるんだよな…メイン4人共がそうなんて、どんだけKYばっかなんだよ(汗)
アニメとしてのクオリティは決して低くは無いのですが、どうも個人的に気に食わない部分が色々あって高い評価には繋がりませんでした。う〜ん、勿体無いなぁ。



主な登場人物と名言(?)

松前 緒花 「私、輝きたいんです」
 母親が借金を作った恋人と夜逃げしたため、祖母の経営する旅館で働くこととなった高校生。明るく活発で前向きな性格ですが、考えるより先に行動に出てしまうタイプなのでそれ故の暴走もしばしば…。また、KY(空気読めない)なところは自他共に認めるところになっていますw

鶴来 民子 「ホビロン!
 喜翆荘の板場で働いている板前見習い。初めのうちは緒花のことを嫌い、事あるごとに「死ね!」と罵倒していましたが、少しずつ彼女のことを認めていきます。ちなみに「ホビロン」とは、「ほ」んとうに「び」っくりするほど「論」外の略だそうで…。

押水 菜子 「あの…いい意味で
 喜翆荘のアルバイト。少し引っ込み思案なところもありますが、そんな自分を変えたいと思って接客業のアルバイトを始めました。水泳が得意で子供の頃のあだ名は「かっぱっぱ」w ちなみに作中女子の中で最も巨乳です。

和倉 結名 「しないだけだもん、できないわけじゃないもん」
 喜翆荘のライバル旅館・福屋の経営者の一人娘。ただし、本人は旅館の仕事にはあまり興味が無い模様。学校では「結名姫」と呼ばれ、「民子姫」と並ぶマドンナ的な存在です。

四十万 スイ 「バカとハサミは使いようってね」
 喜翆荘の女将。若くして夫に先立たれ、その後は女手ひとつで喜翆荘を切り盛りしてきました。旅館の仕事に対して高いプライドを持っており、緒花や従業員達にも厳しい態度を取りますが、その一方で凛とした強さと優しさも醸し出しています。

松前 皐月 「人は信用できないものなの」
 緒花の母親。スイの娘でもありますが、以前に勘当されています。15年前に夫と死別してからは東京在住のフリーライターとして緒花を育ててきました。奔放な性格であり、いい年して借金作った彼氏と夜逃げして緒花を困らせてます。

宮岸 徹 「お前が俺のことをそう思ったんなら、必ず上手くいかしてやるからさ」
 喜翆荘の板前であり民子の憧れの人。口調や態度は少々乱暴なところもありますが、料理への情熱は本物でそこに民子も惚れてしまったのでしょう。しかし、徹さん的には色々しでかす緒花のことが気になっているようで…。

種村 孝一 「好きでした!」
 不幸ちゃんこと考ちゃんw 東京に住んでいる緒花の幼馴染であり、彼女に好意を抱いているという設定なのですが…緒花が旅館で頑張っている時は何かと忘れ去られることもしばしばw 彼が活躍できる時はいつなのでしょうか?



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