氷菓
2012年 全22話


評価 70点

作品解説

 氷菓 限定版 第1巻 [Blu-ray]
角川書店 (2012-06-29)
売り上げランキング: 804

省エネを信条とする折木奉太郎は、ひょうなことから古典部に入部することになり、何事にも興味を示す千反田えると出会うのだった。


日常系推理モノというある意味新しいジャンルに挑んだ京アニさん。推理モノというと、金田一やコナンのように殺人事件がメインとなるモノが連想されますが、こちらはそういった過激な要素は無く、あくまで日々の中でのちょっとした疑問や謎を推理していくというスタイルで物語は進んでいきました。
ぶっちゃけ、トリックや謎にインパクトがあるわけでもなく、印象としてはかなり地味なので初めは微妙かなぁ…という感じで見ていたのですが、何か見続けている内にいつの間にかハマってましたw まあ、あまり無いジャンルなので慣れるまで時間が掛かったのと、日常系らしく作中の雰囲気に惹かれていったというところがあるかもしれませんね。この辺は、日常系アニメで実績を残している京アニらしさが出ており、自分のところの得意分野を上手く使っているなという風に感じました。
謎解きの方も、全てのエピソードが良かったというわけではありませんが、なかなか完成度の高いお話もあり、それなりに興味深く見ることができました。個人的には、「クドリャフカの順番」は面白かったと思います。やたら長かったですけど…w
まあ、推理パートになると基本的に会話での説明部分が多くなって、ぼうっと見ていたらいきなり置いてけぼりをくらうこともありますので、日常系とはいってもそこは注意が必要ですね。私自身、最初のエピソード「氷菓」の時は、急に情報量が多くなって戸惑いました。この辺、楽しみ方がまだよく分かってなかったんですよね。
売り上げ的には大ヒットをかましたけいおんらきすたなんかと比べると大分落ちますが、個人的には悪くない出来だったと思っています。



主な登場人物と名言(?)

折木 奉太郎 「やらなければいけないことなら手短にだ」
 省エネを信条とするやる気なし主人公w しかし、古典部で好奇心の塊である千反田と出会ってしまったことで、図らずとも色々な事件の探偵役をやることになります。学校の成績は並レベルですが、閃きは鋭いというこの手の主人公によくあるタイプですw

千反田 える 「私、気になります!」
 古典部の部長を務めるお嬢様。日常の中の些細な違和感や興味を引かれることを見つけると、目をキラキラさせながら好奇心をむき出しにします。「私、気になります!」については、途中一時うざいなぁ…と思った時期もありましたが、後半はもうお家芸として受け入れることができましたw

福部 里志 「データベースは結論を出せないんだ」
 奉太郎の親友。自らをデータベースと言うだけあって、雑学には長けています。ただし、自らが持つ知識から推理を組み立てるというようなことは基本しないようですね。

伊原 摩耶花 「久しぶりね、会いたくなかったわ」
 奉太郎・里志の幼馴染。漫画研究会と図書委員会に所属していたが、里志の後を追って古典部にも入部します(この学校は好きなだけ部活に所属できるのか?w)。里志に想いを寄せアタックを繰り返していますが、ずっとはぐらかされているようです。



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