ハチミツとクローバー
2005年 全24話


評価 85点

作品解説

ハチミツとクローバー 第1巻
角川エンタテインメント
発売日:2005-08-26

美大生の竹本裕太は、大学教師の花本修司から親戚のはぐみを紹介され、一目で恋に落ちる。それと同時に、変人として知られている先輩の森田忍もはぐみを気に入ってしまうのだった。一方、竹本のもう一人の先輩である真山巧は、アルバイト先の建築デザイン事務所の経営者・原田理花のことを慕っていた。そんな彼のことを想う山田あゆみ…二つの三角関係は一方通行の不器用な恋。果たしてその行方は?


切ねえ…切ねえよ、お客さん!青春のほろ苦い甘酸っぱさが存分に漂ってます。恋ってこんなにも人を一途に…そして、純粋にするのねん。…って書いてて恥ずかしくなってきたw
いやはや、最初から取り乱してしまいましたが、この作品とてもイイです。登場人物が皆、青春スーツを身にまとった純粋っ子で、彼らのことを見ていると思わず胸がキュンとキてしまうんですよね。ですから、本来こっ恥ずかしくなるような恋愛ものって苦手な方なんですけど、この作品はそれがとっても好ましいものに見えて、好感度うなぎ上りですよ。
ハッキリ言って、この作品で嫌いなキャラはいません。全員好きです。恋愛もの特有のドロドロした醜い部分を無くし、純粋な人を想う気持ちだけで物語を構成すると、こんなにも心に響くような素晴らしい作品が出来上がるんですね。(まあ、本来恋愛ってドロドロしたものなので、リアルさとはかけ離れているかもしれませんけど)
作中に散りばめられたギャグもナイスで、なかなか笑いのセンスもあります。まあ、こういう部分で息抜きして、作品があまりクサくなりすぎないように上手く調整されてるって感じもしました。
そして、挿入歌がスピッツ、スガシカオ、スネオヘアー、YUKIとメジャーなアーティストを起用していて、昨今のアニメ作品にしては珍しいですね。こういうところでも万人受けしそうな感じがするので、ぜひ大勢の方に見てもらいたいです。アニオタよりも、むしろ一般の人の方が共感出来る作品かもしれません。事実、実写映画化やドラマ化なんてのもされてますしね。
ただし、今回のアニメでは物語自体はまだ終わっていないので、完結が予想される続編に期待しましょう。



主な登場人物と名言(?)

・花本 はぐみ 「やりたいこと全部やってみれるまでがんばるのがいいと思う」
 一応大学生ですが、外見はほとんど小学生。そんな彼女に、森田がつけたあだ名は「コロボックル」…う〜ん、的を得ていますなぁ。芸術に関しては天性の才能の持ち主で周りからは注目を浴びています。同じ天才肌の森田のことが少し気になっている…?

・竹本 裕太 「オレに無いのは、目的地なんだ…
 青春模索放浪者w はぐみのことが好きなんですが、彼女が森田さんのことが気になっているのに気付いてしまい、竹本的には複雑な心境です。後半、自分探しの旅に出てからが真骨頂か!?

・森田 忍 「うん。コロボックル
 変人です。謎のアルバイトのせいで、しばらく行方不明になっちゃたりします。そのせいで大学を何年も留年してますが、芸術の才能の方はピカイチだったりするんですよね。なんとなく、はぐみのことが気になっていてちょっかいを出しているようです。

・山田 あゆみ 「諦めるってどうやればいいんだろう?
 踵落としを得意とする、通称「鉄人」。大学内では姐御的存在ですが、その実体はまさにキング・オブ・ヒロイン!彼女ほど女の子らしいキャラを見たことありません。普段の姿と、時折見せる「女の子」の姿のギャップには、脳の血管がぶち切れそうになるほどの破壊力があります。彼女のせつない乙女心にはマジで胸キュン。ちなみに美脚、美乳の持ち主だそうです(笑)。

・真山 巧 「…なあ山田、なんで俺なんか好きになっちまったんだよ
 山田さんからの一途な思いを一身に受けながら、それに答えず違う女にうつつを抜かしている男。本来なら死罪は免れませんが、こいつもいい奴なんで、それほど責めることが出来ません。彼もきびしい恋をしているんですよね。

・原田 理花 「ね?バカな子でしょう
 かつて、事故によって夫と死に別れた若い未亡人。自分もその事故のせいで後遺症が残っています。真山の思いに気付いていますが、自分は彼を傷つけると考え、距離を置こうとしています。



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