フルーツバスケット
2001年 全26話


評価 85点

作品解説


両親を失い、親戚の家に預けられていた本田透は、奇妙な縁から同級生の草摩由希の家で居候することになります。しかし、そこの家に住む者達は十二支の物の怪にとり憑かれており、異性に触れると動物に変身してしまうという秘密を持っていたのです。


これは素晴らしい作品でしたね。単なるラブコメではなく、キャラクターの心情面を通じて何処か温かなものを感じることが出来ました。私はこういう雰囲気に弱いので、しばしば涙腺緩みそうになりましたよ。
そして、この温かな気持ちをくれるのは、主人公の透くんです。彼女はほんといいですね〜、この子の純粋で人を想う優しい気持ちは見ているこちらの心にまで響いてきます。そりゃあ、悩みを持った迷える少年達(由希・夾)も癒されていきますよ。現実にはありえないようないい子ちゃんですが、アニメだからこそアリなんだと思います。
それに、他のキャラもいい味出してました。登場する十二支連中は皆かなり特徴的で、それぞれの個性がはっきりと出ていて面白いです。…というか、変な奴が多すぎですね。よくぞここまで、色々と取り揃えたもんだw ただ残念なのは、尺が足りずにその十二支全員の見せ場を用意できなかったところですかね。あの濃いキャラ達が活躍するエピソードをもっと見たかったですよ。
そして、作品の主題歌は故人となってしまわれた岡崎律子さん…心に響く名曲です。もう良すぎだ!歌聞いただけで、ちょっと心揺さぶられてしまいます。
ほんと非の打ち所のない作品で、私は原作の方も大好きなんです。本来ならもう少し高い点を付けたいところなんですが、アニメ放送時は原作がまだ終わっていなかったため、色々と未解決のままで終わらせています。ですから、いつか続編希望!の意味も込めてこの点ということで。
ラストまでキチンとやってくれれば、間違いなく神アニメ確定ですよ。



主な登場人物と名言(?)

・本田 透(ほんだ とおる) 「皆さんと出会えて、後悔なんてしません。絶対に」
 ちょっとボケらとした女の子。しかし、家事能力は高く、メイドさんもビックリの万能性を誇ります。人を疑うことができず、自分のことよりも、まず相手のことを優先させる心優しい子。彼女の存在が、由希や夾の心の闇を癒していきます。ちなみに猫ファンで、猫年に生まれたかったと言っています。

・草摩 由希(そうま ゆき) 「十二支の俺達だって…人間だよ
 見目麗しい美少年で通称「王子様」。勉強もスポーツも出きる学校のアイドル的存在です。しかし、彼は幼少期のあるトラウマを背負っており、人付き合いが苦手で、そのことにコンプレックスを持っています。鼠の物の怪憑きで、猫の夾とは天敵の間柄。

・草摩 夾(そうま きょう) 「全てを、愛してくれなくったってよかったんだ
 十二支の中でも異端の存在で、猫の物の怪憑き。由希のことを嫌っていてよく戦いを挑むのですが、その度に返り討ちにあっています。ぶっきらぼうな性格ですが、透に対しては優しい面を見せることも…。ちなみに、彼には他の十二支にはない「もう一つの姿」があり、それ故に周りの者達からも疎まれていました。不幸を背負って生まれてきた彼の心には深い闇が広がっています。

・草摩 紫呉(そうま しぐれ) 「自分が原因で大切な人が傷ついたなら臆病にもなるからねぇ
 みんなの保護者的存在。純文学作家…ですが、趣味で乙女ちっく小説も書いています。パッと見はいい感じのお兄さんなんですが、腹の中はかなりドス黒いものがありそう。この人には犬の物の怪が憑いています。

・花島 咲(はなじま さき) 「あなた達、毒電波でピー(放送禁止用語)にしてやる
 透の友達の電波少女。透くんに仇名す者には毒電波(笑)を放ち、地獄の苦しみを味合わせます。ちなみに彼女には弟がいますが、彼の特技も呪詛という危険なものです。

・魚谷 ありさ 「くだらねえ因縁つけてんじゃねぇぞ、コラァー
 透の友達のヤンキー少女。同じく友人の花島と共に、由希LOVEのやっかみ少女たちから透を守ります。彼女達の頼もしさといったら、帝国軍の双璧と呼ぶにふさわしいほどの強固さですねw

・草摩 慊人(そうま あきと) 「いい様だね…
 草摩家当主にして、十二支にとって逆らうことの出来ない絶対的存在。とは言っても、実際はただの癇癪持ちで、いきなりキレては周りに八つ当たりを繰り返すガキですね。



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