フィギュア17 つばさ&ヒカル
2001年 全13話
作品解説 | ||
東京から北海道に引っ越してきた椎名つばさは、なかなか学校に馴染むことが出来ずにいた。そんなある日、彼女は謎のUFOを目撃する。 なかなかいいお話でした。まあ、涙腺崩壊するってほどではありませんが、しんみりと心に浸透していくような感じですね。 引っ込み思案で一人ぼっちだったつばさは、天真爛漫なヒカルに引っ張られて段々前向きになっていきます。彼女のおかげでクラスメイトとも打ち解けて友達も増えていき、つばさにとってヒカルは、いつしかかけがえの無い存在へとなっていました。しかし、ヒカルは地球外の存在です。二人の別れは避けられないもので、徐々にその日が近付いていきます。 一応、変身アクション的なバトル要素もある作品なんですが、そこんところはぶっちゃけどうでもいいですw 注目すべきは、やはりつばさとヒカルの絆という部分でしょう。こちらがなかなか良く描けていましたね。 ただ、欠点も多い作品なので、あまり高い評価はつけていません。 特に気になったのが、中だるみです。大きな盛り上がりがあるわけでもなく日常が淡々と進んでいくので、ちょっとダレてしまうんですよね。しかも、この作品は1話45分という特殊形態ですから、その長さから特にダレを顕著に感じてしまいます。 何気ない日常もいいのですが、見せるべきところはちゃんと見せて欲しかった。クラスメイト達の掘り下げや記者関連の話が消化不良に思えたので、もうちょっと上手いことやって欲しかったですね。 あと、先述したとおりに戦闘部分がいまいちでした。これ単体で見る分にはいいのですが、前後の日常描写とはまるで噛み合っていないのです。日常パートと戦闘(SF)パート…作品の核になっている二つのパートが水と油のようにまったく交じり合っておらず、構成的に違和感を覚えてしまいました。それに、この作品に「死」はいらなかったな… ラストもそれなりにいいことはいいんですが、個人的に満足はしていません。何故なら、この作品だったら号泣出来るような終わり方が間違いなくあったはずなんです。なのに、予想に反した呆気ない感じで終了してしまい、正直拍子抜けしてしまいました。ということで、何とも勿体無い作品だな〜という印象です。 |
||
主な登場人物と名言(?) | ||
・椎名 つばさ 「離れ離れは嫌。ヒカルちゃんと一緒に居たい」 東京から北海道に引っ越してきた小学4年生の少女。内気で引っ込み思案な性格のため、ヒカルに依存しているようなシーンもよく見られました。この物語は、彼女の成長に注目ですね。ヒカルと合体することでフィギュア17となり、マギュアと呼ばれる敵と戦っていくことになります。 ・椎名 ヒカル 「あなたはあたしが絶対守る」 元はリベウスという物質ですが、突然変異によりつばさそっくりの外見の少女になります。以来、彼女の双子の妹ということで学校にも通うようになりました。つばさとは正反対の明るい性格で、どんどん皆と打ち解けていきます。 ・D・D 「僕は地球ではない、別の星から来たんだ」 いわゆる宇宙人。こいつが輸送中のマギュアの卵を地球に落っことしたため、つばさはそれの退治に巻き込まれることになるのでした。つばさの父親に対して記憶操作を行うことで、ヒカルと共にその家で厄介になってます。とりあえず、いつも敵にやられてばかりで、ヘタレなところばかりが印象に残ってますねw ・オルディナ 「何なの、この星は?」 D・Dの同僚で、彼の手伝いをするために地球にやってきます。なんか凄そうな兵器を開発してるみたいだけど、結局それもあんまり役に立ってた印象がないですねえ…こいつもD・D同様に、いまいち使えない奴だ(汗) ・相沢 翔 「空を飛ぶ夢を見たことある?」 クラスの男子委員長。他の子とは違い、ちょっと大人びた印象でした。しかし、心臓が悪いために激しい運動は出来ません。色々な語らいの中から、つばさと仲良くなっていきます。 ・萩原 健太 「ほんとだぞ」 無愛想な男子。女子にはぶっきらぼうな態度を取っていますが、つばさのことは意識しているようなところも感じられました。この二人の間で何かイベントでも起こりそうだな〜という雰囲気は感じたのですが、結局何も無くって少々拍子抜けですね(汗) ・唐沢 飛鳥 「クラスで我がまま言う人には注意しないといけないの」 クラスの女子委員長。つばさ、ヒカルとも仲良しです。健太とは相性が悪いようにも見えますが、密かに彼のことを想っているみたいですね。残念ながら、ここもあまり深い掘り下げがありませんでした。 ・黒田 勇 「何かが起きているはずなんだ…」 新聞記者。街の異変に気付き、独自に調査を行います。つばさ達の日常の裏側で、この人がマギュアを追っていく物語が描かれていたのですが、結局何の活躍もせず一体何の意味があったのやら…(汗) |
||