Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS(劇場版)
2010年 劇場版
作品解説 | ||
劇場版 Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS (初回限定版) [Blu-ray] posted with amazlet at 10.10.02 ジェネオン・ユニバーサル (2010-09-30) 売り上げランキング: 3 セイバールートをやったTVシリーズに対し、こちらは凛ルートをやった劇場版というわけですが…う〜ん、これ評価は難しいな。 本来はTVシリーズでやったのと同程度のボリュームが必要なんでしょうが、90分弱という短い時間の中では当然表現しきることは難しく、内容の方はもうメチャ早のダイジェスト。いいとこだけをつまみ食いしている感じです。世界観や聖杯戦争、サーヴァントの説明もほとんどなし…これだけ見た人は、どういう話なのか理解出来ないでしょうね。 ただ、原作を知っていて頭の中で内容を補完出来る者からすると、動画で見たかった戦闘シーンがキッチリ描かれ、しかもTV版とは比較にならないハイクオリティで作られているので、それなりに楽しむことは出来ました。士郎vsアーチャーの己の理想の対決…士郎vsギルの偽者vs本物の戦い…等、なかなか熱かったと思います。 とりあえず、原作知らないけどTVシリーズは見ているという人だと、基本構造は分かっているので一応話の流れには付いていけると思います。同じキャラを使いつつも、TV版とはまったく異なった展開へと進んでいくので、なかなか興味深いところもあるでしょう。ただ、細かい部分でやはり分かりにくいところもあると思うので、何らかの補完が必要かもしれません。 おそらく、Fateのエピソードの中では最も人気の高い今作ですが、尺の都合上でファンが望んでいたもの…とは言い切れない部分が色々あります。ただし、戦闘シーンだけ見れば十分合格点には達しているので、見る人が何処にウエイトを置いてるかで評価は変わってくるでしょうね。 まあ、本来ならTVシリーズ(セイバールート)だけで終わっていてもおかしくなかったのですが、4年も経ってるのに再び映像化されたということをファンは喜ぶべきなんでしょう。ちなみに、Fateはもうここで終わりでいいです。Heaven's Feel(桜ルート)はいらないぞw |
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主な登場人物と名言(?) | ||
・衛宮 士郎 「自分には負けられない!」 このルートでは、士郎くん普通に強いです。なにせ、後半はサーヴァントとタイマン張って互角に戦ってますからね。TVシリーズでも同じようなことをしていて、そちらでは無謀だなぁ…なんて思ったりもしましたが、不思議とこちらではそんな言葉は出てこず、むしろかっこいいと思ってしまいました。 ・遠坂 凛 「士郎の生き方は酷く歪よ」 今回のヒロインということですが、戦いのみサクサク進んでいく中では、いまいちヒロインらしいところが発揮できなかったかな?士郎のパートナーとして、普通に戦闘面で活躍してた印象のが強いです。ニヤニヤ場面は…魔術刻印移殖イベントくらいですが、これも特別恋愛イベントって感じはしないものでしたからね。 ・アーチャー 「お前の理想は、ただの借り物だ!」 時には士郎の手助けをすることもありますが、基本的には彼のことを嫌悪しています。今回、その理由が判明しますが、TVシリーズしか知らない人にとってはようやく…って感じですね。4年間も謎を放置したままって…(汗) ・セイバー 「彼を守り、剣になると誓った」 まあ、今回は凛ルート(アーチャーメイン)ということで、彼女自身はそれほど目立った活躍はしてなかったかな。主にアクションシーンが見せ場なんですが、それも前半のうちだけ…後半の熱い戦いはほとんど士郎に持ってかれちゃってますからねw ・ランサー 「貴様の剣には、決定的に誇りが欠けている!」 いいアニキでした。ある意味では、アーチャーよりかっこよく見えたかもしれません。まあ、今回も厳密には敵っちゃあ敵になるんですが、敵味方の関係性が入り乱れる中で漢としての行動を見せ付けてくれました。 ・キャスター 「私と手を組みなさい」 今回のエピソードではこの人、目立ってましたねえ。ルールブレイカーっていう卑怯なものを持ってるせいで、ちょっとした危険勢力になりつつありました。ただ、この人の背景とか心情の深い部分が描かれておらず、パートナーとの関係性が分かり辛いのが残念でした。もうあんまり覚えてないんだけど、TVシリーズではそこんとこ触れてたっけ? ・ギルガメッシュ 「偽者は早くゴミになるがいい」 甲冑姿だったTVシリーズに対し、今回は私服(?)なんですが…何故?そこら辺にいるチャラい兄ちゃんにしか見えず、ラスボスオーラがまったく感じられません。 |
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