へっぽこ実験アニメーション エクセル・サーガ
1999年 全25話+1話
作品解説 | ||
市街征服を企む秘密結社アクロスに属するエクセルとハイアットは、総帥イルパラッツォの命によって様々な任務をこなしていくのであった。 印象としては、ほんと無茶苦茶やってるな〜って感じの作品ですね。ハッキリ言って、テンションだけで馬鹿馬鹿しい部分も多い…けど何処か笑えてしまう。そんな作品です。 とりあえず、話の方は完全に暴走してます。ある意味、先がまったく見えない展開ですよw まあ、この手のギャグものにシナリオの上手さとか求めたってしょうがないのでしょうが、この作品は中途半端にストーリーが存在して、何の脈絡も無い展開が後に繋がってたりするもんだから、そういう流れも少し気になるんですよね。 それで、途中までは一応原作に沿った内容を本筋としてやっていたのですが、終盤は豪快にパクリネタを組み込んできました。今までその手のネタは小出しにしてたんですけど、ラストにきてようやく開き直ったのかって感じがしました。 22話でヤマトとガンダム、23話で北斗の拳の世界観をこれ見よがしに使用し、ああ最後はやはりはっちゃけてくれるのか…と思いきや、その後はなんか今までに無いようなシリアスストーリーになっちゃって、こちらの思惑を完全に外してくれるものでした。ほんと、実験の名の下に好き勝手し放題ですよ。 本編のサイドストーリーとして、オリジナルキャラがこれでもかというくらいにお馬鹿なことをやってたのもその一つです。作品の監督であるナベシン(ワタナベシンイチ)が毎回のように本編に登場して、無茶やらかしてくれてるんですよね。実際の人物(それも監督)がアニメの中に登場して活躍するなんて、まさに前代未聞ですよ。ただ、ここんところの話をウザく感じる人もいるかもしれません。ぶっちゃけ、しょーもない内容をくどくどと続けてたんだよなあ…(汗) ちなみに、TV未放映の26話「やりすぎ」は限界まで壊れてて面白かった。本編でもこのくらいやってくれてたら良かったんだけど、さすがに規制とか何とかで無理だったんでしょうね。まあ、同スタッフの手によって、そのノリで作られた作品こそがOVAぷにぷに☆ぽえみぃなんですけどw |
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主な登場人物と名言(?) | ||
・エクセル 「ハーイル、イルパラッツォ」 秘密結社アクロスの構成員であり、馬鹿テンションの主人公。とりあえず、声優の三石琴乃さんはよくやってたな〜。その労をねぎらって拍手を贈りたいと思います。一番印象に残っているのは、中の人繋がりのセーラームーンネタかな?ちゃんと決めポーズの動きもトレースされてました。「月に変わって…おしりペンよ!」 ・ハイアット 「ゴホッ、ゴホッ…」 アクロスの構成員でエクセルの後輩。いつでも何処でも血吐きまくりの半死人です。彼女には常に死の臭いが漂っているのですが、完全にポックリ逝っちゃわないとこがミソ。まるでゾンビの如く再生しますw 一応、美人って設定らしいですね。 ・イルパラッツォ 「この世界は腐っている」 アクロスの総帥。市街を征服するために、エクセル達に様々な命令を下していきます。かなり意味不明のものが多いんですけど…(汗)。とりあえず、暴走するエクセルを粛清するのはお約束。 ・メンチ 「アウ〜ン」 一応アクロスの構成員?大事な大事な非常食…もといペットの犬です。いつ食われるのかと、ものすごい悲壮感が漂ってます。たまに逃げ出すこともあるのですが、その都度大冒険を繰り広げてましたね。 ・渡辺 通 「渡辺って言うんだ。略して渡辺でいい」 市街安全保障局(私立戦隊ダイテンジン)に勤める男性。ハイアットに惚れています。一応常識人で岩田に対してはツッコミ役となっていますが、ハイアットの前では色ボケ妄想キャラと化してましたねw けど、まったく報われていないところが結構ムゴイ。 ・岩田 紀國 「決めたぜ。オレの、オレの、地球平和のパートナーがよおおっーー!!」 市街安全保障局に勤める男性。一言で言うなら激烈バカ。それ以外にこいつのアイデンティティは存在しません。松屋美咲のことが好きで常にアプローチを行っています。 ・住吉 大丸 (不可抗力だった…) 市街安全保障局に勤める男性。原作でのマニア度があまり出ておらず、ただの個性の無いデブ化してました。まあ、ちゃんと喋らないってのが、何よりの個性なのかもしれないけど(汗) ・松屋 美咲 「くどいわね」 市街安全保障局の紅一点(他に女性っぽいのもいますが、あれはロボだからね)。クールな性格で、皆がバカやってる時も一歩引いた所から冷静に物事を見極めようとしています。言い寄ってくる岩田に対しては、もちろんスルー or 鉄拳制裁の方向で。 ・蒲腐博士 「この街は私が守る」 おかしな髪型の付け髭おっさん。年甲斐もなくハッスルしちゃうこともしばしば…w 市街を守ることに己の全てを懸けているのですが、他の街についてはどうなろうとも知ったこと無いみたいです。何やら怪しげな戦隊アイテム(実はかなりヤバイもの)を用意しては、岩田達に与えて平和を守らせようとしてます。 ・ナベシン(ワタナベ シンイチ) 「オレ、ナベシン」 言わずと知れた有名アフロ監督。実在の人物です。作中で前触れも無く唐突に現れては、無駄にハードボイルドでかっこよさげ?な活躍をしてくれます。これは一体何なんでしょう…(笑) ・ペドロ 「フンフンフフン、ギャランドゥ」 エクセルのバイト仲間の外国人労働者。使い捨てキャラかと思いきや、彼の不幸物語が何故かシリーズ化していましたね。しかし、ここの話は物語の中でも最も暴走してるところだよ。あっ、もちろんいい意味でw ・大宇宙の大いなる意思 「大いなる力で、ストーリーをやり直しましょう」 作中で生じる不具合やらを帳消しにしてくれる大いなる意思。例えば、ギャグアニメなんかではよく、家が爆発したはずなのにいつの間にか元に戻ってる〜みたいなのありますよね。とどのつまり、そういう辻褄合わせの役割を担ったキャラ…のはずだったんだけど、ペドロと逢瀬を重ねたりして何か途中からはおかしなことになってました。 |
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