破邪大星ダンガイオー
1987年 全3話


評価 60点

作品解説

破邪大星ダンガイオー
バンダイビジュアル
発売日:2002-01-25

超能力を持つ4人の少年少女達は、宇宙海賊バンカーに売られるところを脱出します。記憶喪失の彼らは、自分達の過去を探しながらバンガーと戦っていくのでした。


混じりっ気無しの純スーパーロボット作品。しっかり技名は叫んでくれるし、この手の作品が好きな人なら間違いないでしょう。まあ、あまりにも王道スーパーロボなので目新しさには欠けていますが、おそらく戦闘シーンはそれなりに燃えられると思います。
ただ、それ以外の部分が少しお粗末に見えましたね。3話しかないとはいえ、いくらなんでも展開を急ぎすぎです。話がポンポン進んでいくので、キャラの心情の変化に見ている方が追いついていけませんでしたよ。ロボット重視の人はこれでもいいのかもしれませんが、どちらかという私はシナリオの方を重視してますのでイマイチに思えました。
それに、作品自体はかなり中途半端に終わってます。なんたって、中ボスと戦ってダンガイオーがぶっ壊れたところで終わってますからね。一応、第一部 完などとは出ていますが、現在の状況を見て分かるように続きはありません。事実上、これで完結してるようなもんですから、なんかモヤモヤしたものが残りますよ。
今後の展開としては、おそらくグレートダンガイオーみたいな後継機が出てきて、ライバル・ギルとの決着を付け、ガリモス船長との最終決戦へという流れになっていたような気がしますが、それも最早叶わぬ夢(涙)
一応、同系列の作品として「破邪巨星Gダンガイオー」という作品がありますが、主人公とか変わっててほとんど別の作品なんですよね。しかも、こっちも終わり方が…(汗)



主な登場人物と名言(?)

・ミア・アリス 「クロス、ファイト!ダンガイオ〜〜〜〜〜!!」
 この作品の主人公。スーパーロボットもので女主人公…しかもサブパイロットとは、ある意味画期的な試みですね。どうやら地球人のようですが、まだ記憶が完全には回復しておらず詳しい素性は不明です。超能力を自由に扱うことは出来ませんが、発動したらとんでもない力が解放されます。

・ロール・クラン 「皆の命、オレが預かる!」
 ダンガイオーのメインパイロットであり、チームの中では唯一の男性キャラ。声優は、スーパーロボットものではお馴染みの神谷明さん。普段は弱気だけど、合体すれば超強気の頼れる奴に変身。と、こんなにも主人公要素を兼ね合わせているってのに、彼は何故か主人公ではありません(涙)。超能力は体全体にエネルギー充電しての突撃。けどこれは、走らないと使えないというなんとも微妙なものです。

・ランバ・ノム 「こら、勝手に飛ばすな!」
 ダンガイオーのサブパイロット。合体時、彼女の乗るメカはダンガイオーの腕部分になるので、相手に向かって腕を飛ばすブーストナックルでは、彼女も一緒に飛んでいきます。グラヴィオンでもあったネタの大本ですね。超能力は指からビーム。けど、すぐエネルギー切れになってました。

・パイ・サンダー 「帰る場所が、あるんだからさ…」
 ダンガイオーのサブパイロット。好戦的な姉御肌少女です。他の連中とは違い、彼女の素性だけは特別なものがありましたね。超能力は怪力…ってこれは超能力に入れていいものなの?

・ターサン博士 「お前たちはワシの最高傑作じゃ
 ダンガイオーを開発した博士。ミア達の記憶を消し、超能力戦士として海賊に売り払おうとしているなど、かなり極悪なことをしてるように思えるんですが、何故かお間抜けな面が目立って憎めないキャラになってましたよね。悪人キャラ→ちゃらんぽらんキャラ→いいおやっさんキャラと、わずかか3話の間で目まぐるしく性格が変わっていきました。

・ギル・バーグ 「貴様らを皆殺しにするために、こうして生まれ変わったのよ
 ターサン博士に改造されたサイボーグ戦士。この手のサイボーグは、ゴステロといいとにかくしつこいのが常套。こいつもその例に漏れず、ストーカーの如くミアに異常な執着を持っています。とりあえず、この作品の敵キャラの中では一番活躍していたライバル的存在です。



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