BLUE DROP 〜天使達の戯曲〜
2007年 全13話


評価 60点

作品解説

 BLUE DROP~天使達の戯曲~ Vol.1 [DVD]
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幼い頃にある事件に遭遇し、昔の記憶を失ってしまった少女・若竹マリは、編入した学園で不思議な魅力を持つ級友・千光寺萩乃と出会う。


日常(学園)と非日常(SF)が同時に進行していくタイプのお話。以前にフィギュア17という作品がありましたが、あれに近いかな?作中では両者が交じり合うということは少なく、それぞれ独立した形式で話が進んでいきます。
まあ、そういう構成も影響しているのでしょうが、この作品では色んなことをやろうとしたけど、話がまとまりきらずにどうもとっ散らかった印象があります。SFをやりたかったのか日常をやりたかったのか、女の子の友情物語をやりたかったのか異星間交流をやりたかったのか成長物語をやりたかったのか…たかだか1クールの中に詰め込みすぎですね。そのせいで、どこも未完成に見えてしまいました。
あと、見ていて気になったのが、登場人物達(少女達)が事ある毎に頬を赤らめる件。てっきり友情ものだと思っていたのですが、こういう演出があると百合狙いに見えますね。とりあえず、百歩譲ってそれは良しとしましょう(時代の流れでしょうしw)。しかし、この作品には少なからず異星人も登場しています。彼女らの血が白いという描写もあったのですが…それで頬が「赤」くなるのはOKなんでしょうか?人間の体の仕組みが詳しくは分からないから、とりあえずスルーしましたけどw
まあ、全体的にはそれほど悪くはないと思うのですが、ラストは何だか消化不良感が残りました。エピローグで30年の時間が飛んで、「戦争」とかいらんキーワードを出してくるからいかんのですよ!そう言えば、コミックやらドラマCDやらでこの作品とは別の時間軸のエピソードが色々とあるみたいです。つまり、このアニメは大きな歴史の中の一部分を切り取った形なんですよね。そういうのを見て歯抜けになっている歴史を補完していけば、この消化不良感は治まるのかなぁ?



主な登場人物と名言(?)

・若竹 マリ 「別に、あなたを心配してたわけじゃないんだからね」
 5年前のとある事件で記憶を失った少女。学校に通わず祖母の下で家庭教師と勉強していたようですが、そのせいで協調性がなくわがまま娘に育ったみたいです。海鳳学園に編入することで、同年代の少女達と交流を深めていくことになりますが、初めのうちは大変そうでした。萩乃ともギスギスしていましたが…なんかもうテンプレどおりのツンデレw

・千光寺 萩乃(せんこうじ はぎの) 「実際、見ていて飽きないわね」
 成績優秀、スポーツ万能の優等生で皆からの人気者。しかし、その正体は異星人だったりします。マリが子供っぽい怒りをぶつけてくるのに対し、彼女はあくまで大人の対応。けど、この二人がギスギスしたのって、最初にこいつがマリの首絞めたからでしょ。誰だって、いきなり首絞められたら警戒するわ。

・香月 みち子 「きっと…きっと好きになると思います」
 みっち〜ですw お嬢様学園の中では唯一の一般市民ということで、同様に浮いていたマリとは一番最初に仲良くなります。性格は引っ込み思案なところがあり、特にプレッシャーに弱いみたいですね。

・川嶋 朱音 「騒いだ奴は夕食抜き」
 頼りになる姉御肌の少女。マリの同級生ですが、一年留学しているので歳は上。家庭環境に少々問題があるようで、ちょっと捻くれてるところも。

・菅原 裕子 「自分から逃げちゃ駄目」
 マリの担任の教師でカウンセラーの資格を持っています。マリからの信頼を得ていますが、その正体は…。

・ツバエル 「少し…妬けちゃいます」
 地球調査艦隊5番艦ブルーのオペレーター。艦長(萩乃)をこよなく愛しているため、彼女が気にするマリには敵対心を抱いてます。まあ、彼女らの母星は男性がおらず、女性同士も全然アリみたいなので、こいつが特別ってわけではないみたいですけどね。

・アザナエル 「なぜお前らが生きている!」
 地球調査艦隊1番艦ノヴァール乗員。事件で死んだブルーのオペレータであるオノミルの恋人であり、彼女の死は萩乃の責任だと考えて恨みを持っています。まあ、彼女らの母性は...(ry

・シバリエル 「愚かな…」
 地球調査艦隊1番艦ノヴァール艦長で、地球調査艦隊のマスターコマンダーも兼任しています。



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