ベン・トー
2011年 全12話


評価 65点

作品解説


氷結の魔女・槍水仙から、スーパーで起きている半額弁当を争奪する人々の話を聞いた佐藤洋は、自らも半額弁当争奪戦に足を踏み入れるのだった。


まず、半額弁当を奪い合うためのガチバトルという馬鹿すぎる設定の下、本気で物語を作ったことに脱帽です。初見で視聴者に与えるインパクトは絶大ですね。
しかし、この手の作品は設定のインパクトで押し切れる序盤はいいと思うのですが、新鮮味が無くなった中盤以降にこそ真価が問われます。この設定だけで何処まで行けるのか…?そこんところが気になっていましたが、まあ1クールはギリもった感じですね。ただ、後半は弁当を手に入れることよりも戦うことの方が目的になりつつあったので、これ以上やっていたら厳しかったかもしれませんがw
また、バトル作品としての出来にも少し気になるところがありました。主人公の佐藤洋は普通の高校生。特に格闘技とかやっていたわけでもなく、作中でもいわゆる“修行”的なことはまったくやっていません。…なのに、何故勝てる!?最も気になったのが最終回での戦いです。相手は最強キャラ・槍水先輩すら歯が立たないような奴だったのに、何故かこいつは勝ってます。戦いの描写がカットされてしまったので経緯は何も分からないのですが、ほんとどうやって勝ったのかが謎すぎますよ。まあ、展開的には盛り上がったのですが、そういうところでバトル作品としての限界を感じてしまいました。
あと、キャラクターについてですが、一部必要性に疑問を持つキャラも…。本筋にはまったく絡んでいないのですが、ちょいちょい登場しては主人公に暴力行為を振るっていく…まあ、不快とまでは言いませんが、これなら別に要らなかったかもしれませんねぇ。
ちなみに、この作品で最も良かった点は、作中で登場する弁当が美味しそうに表現されていたところですか。最も謎だった点は、ちくわ推しw



主な登場人物と名言(?)

・佐藤 洋 「とりあえず、こう腹減ってちゃ死ねないか」
 主人公。金銭的にギリギリの生活をしており、半額弁当に手を出したのを機に「ハーフプライサー同好会」へ入部し、半額弁当を求める「狼」となります。不本意ながら、結果的に変態行為を頻繁に行ってしまうことから、二階堂によって「変態」という二つ名を付けられてしまいますw

・槍水 仙(やりずい せん) 「狼になれるかどうかは、お前次第だぞ」
 二つ名「氷結の魔女」を持つ西地区の凄腕狼。ハーフプライサー同好会の代表であり、佐藤と白粉を同好会へ誘います。二つの由来は、ジュースと間違えて氷結を買おうとしたことからきているらしいです。

・著莪 あやめ(しゃが あやめ) 「いつからあたし達、用がないと会っちゃいけない関係になっちゃったの?」
 二つ名「湖の麗人」を持つ東地区の狼。佐藤の幼馴染であり、小さい頃はいつも一緒に遊んでいたようです。二つ名の由来は、公園の噴水の側で寝てしまったことがあるためだそうです。

・白粉 花(おしろい はな) 「もちろん性的な意味じゃなしに」
 佐藤と共にハーフプライサー同好会へ入部した少女。狼ではありませんが半額弁当争奪戦に赴き、乱戦の隙間をすり抜けるようにして弁当をゲットすることもしばしば。趣味でBL小説(マッチョもの)を書いていて、佐藤をそのモデルにしているようですw

・白梅 梅 「殴っていいですか?」
 佐藤のクラスの委員長。白粉を溺愛しており、彼女に近づくものには問答無用で制裁を加えます。特に佐藤は白粉と一緒にいることが多いのため、彼女の標的にされるのでした。弁当争奪戦には参加していませんが、多分この人最強クラスに強いと思われ…(汗)

・二階堂 連 「お前の二つ名は変態で定着しているぞ」
 東地区の組織「ガブリエル・ラチェット」のリーダー。佐藤とはタイプの違う狼ですが、なんだかんだでいいコンビのようにも見えますね。ちなみに自分、最初はこいつとウィザードと見分けが付かずに同一人物だと思っていましたw

・沢桔 梗(さわぎ きょう) 「もう自分を抑えきれない」
 沢桔姉妹の姉。丸富大学付属高校の生徒会長ですが、何処か抜けた感じもあって妹のフォローがよく入っています。姉のCVは田村ゆかり…その相方はというと?

・沢桔 梗(さわぎ きょう) 「姉さんが泣くのを見るのも、私が泣くのも、もう嫌です」
 沢桔姉妹の妹。丸富大学付属高校の副会長をやっており、姉の突飛な発言に的確なフォローを入れるクールな妹です。CVは堀江由衣…豪華な姉妹だw



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