バカとテストと召喚獣
2010年 全13話


評価 70点

作品解説

 バカとテストと召喚獣 第1巻 [Blu-ray]
メディアファクトリー (2010-04-23)
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試験召喚システムによって最低ランクのFクラスへと振り分けられた吉井明久達は、召喚戦争によってAクラス打倒を目指すのだった。


原作ファンからの評判があまりよろしくないと聞いていたのですが、なんとなく理由が分かったような気がします。
とりあえず、ギャグは面白かったと思いますね。パロネタなんかも多用されているので気になる人もいると思いますが、テンポ良くたたみ掛けてくる笑いは勢いがあって、個人的に満足のいくものでした。この感じは瀬戸の花嫁に近いかな?ギャグアニメとしてのレベルは低くないと思います。
ただ、この作品ではテストとか召喚獣とか特殊な設定が色々用意されており、そこをメインとして話を広げていくのが正しい展開だと思うのですが…ぶっちゃけ、この設定が活きてるのって最初と最後だけなんですよね(汗)。途中、それらの設定をほとんど使わずにギャグ話ばかりやっていますし、ようやく活用される後半も展開が早くて扱いが何か雑。さらに、試験戦争時のまるでゲーム画面のような戦闘演出も微妙。細かいルールもいまいち不明確だし、見ていて大して盛り上がらないんですよね。
そもそも、この作品のテーマからしてよく分かりませんでした。適当に作戦さえ立てておけば、特に努力とか無くてもある程度の学力差を簡単に跳ね返せるみたいだし…。試験戦争とかやってる割には勉強に関する部分の掘り下げが浅く、どちらかと言えば三角関係ラブコメものとして落ち着いてる印象があります。
おそらく、そういうところがまずかったのでしょう。十分面白い要素もあるのですが、作品の肝となる部分の完成度はあまり高くないのです。
けどまあ、先述したとおりギャグは気に入っているので、個人的に嫌いな作品ではありません。2期もあるらしいので、そちらは召喚戦争でも見所があるような作品作りをしてほしいですね。何度も言いますが、基本的には面白い作品だと感じましたから。



主な登場人物と名言(?)

・吉井 明久 「試験召喚獣、サモン」
 召喚戦争時は無能な主人公w しかし、主人公が戦いでここまで活躍しない作品ってのも珍しいですね。こいつってほんと只のバカですからw そのせいで、観察処分者という不名誉な称号が与えられていますが、むしろそれに付いている特典(一人だけ召喚獣の実体化ができる)がおいしいので、まったく悪いものでは無い気がしますよ。ちょっと知恵の回る奴だったら、わざとテスト最下位になって召喚獣を悪用させるくらいのことはやりそうだ。

・姫路 瑞希 「いつか…きっとです」
 初めて見た時、このピンクふわふわ髪はルイズ?と思いましたが、よく見ると全然違いましたね。こちらには圧倒的な胸があります!余談ですが、中の人も…(笑)。学力的にはAクラスの実力を持っていますが、試験時の体調が悪くFクラス入りになってしまうのでした。

・島田 美波 「ハロハロ〜」
 恋のライバル瑞希が巨乳キャラときたら、こちらが貧乳になってしまうのは常識w 明久に対してすぐ暴力を振るっていますが、それは愛情の裏返し…いわゆるツンデレさんですね。帰国子女で漢字が読めないため、テストの成績は数学以外悪いです。

・坂本 雄二 「世の中、学力だけが全てじゃないって証明したくてな」
 ある意味、Fクラスの司令塔であってリーダー的存在ですね。明久とは1年生時からの悪友であり相棒。BL的な疑いをもたれるくらい、いつも一緒にいますw 幼少時代には「神童」の異名を持つ天才児でしたが、現在では見る影なし。しかし、召喚戦争での統率力や策略には、かつての「神童」を彷彿とさせるものがあります。

・木下 秀吉 「わしは男子じゃ」
 今流行り(?)の男の娘w 女子よりも可愛く、皆こいつのことを女と認識しています。しかし、こいつには双子の姉がいるのですが…ぶっちゃけ、そいつって必要なんだろうか?同じ顔した男と女がいるなら、普通の男子だったら女の方を取りますよね。なのに、男の秀吉の方が人気あるって…どうも違和感を覚えます(性格的なものもあるにせよ)。せっかくの希少種なんだから、オンリーワンでよかったのでは?と思うのは私だけでしょうか。

・土屋 康太 「この程度で負けるわけには!」
 寡黙なる性識者こと「ムッツリーニ」w エロに関する探究心と向上心は並々ならぬものがあり、保健体育の点数だけはAクラスすら圧倒するものがあります(まあ、それ以外の科目は壊滅的ですけど)。ただ、意外とウブなところがあり、ちょっとしたエロスで致死量の鼻血を噴出して失神してましたw

・霧島 翔子 「やっぱり何も間違っていなかった」
 Aクラスの代表で学年首席。幼い頃から雄二を想い続けており、彼との結婚を画策しています。独占欲が強いようで浮気は絶対に許さず、雄二が他の女性を見ようものなら問答無用で目潰しを加え、浮気疑惑が持ち上がろうものならアイアンクローをかまします。まあ、なんというか愛が重いですよね。哀れなり雄二…w

・清水 美春 「観念して、美春に身も心も委ねてください」
 美波お姉さまのことが大好きな百合っこ。てか、それが行き過ぎてストーカー紛いの行動に出ることも多々あります。男の方は興味が無く、全て「豚」呼ばわり。美波と仲の良い明久には強い敵対心を抱いています。

・久保 利光 「かわいいなぁ…吉井くんは」
 学年次席にランクし、男子ではトップクラスのAクラス代表格。当初はクール系キャラで主人公達のライバルになるのかと思いきや…何処をどう間違ったのか明久に惚れてしまい、いつの間にかギャグキャラになってましたw BL要因というよりは、アホ要因ですね。



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