ヒロイック・エイジ
2007年 全26話


評価 65点

作品解説

ヒロイック・エイジ I
キングレコード
発売日:2007-08-08

「鉄の種族」はより強大な種族である「銀の種族」らの脅威にさらされ、存亡の危機を迎えていた。王女ディアネイラは種族の存続をかけ、王家に代々伝わる「黄金の種族」からの予言をもとに、人類の救世主を求めて遥かなる銀河へ旅立つのだった。


何処か壮大なスケールを感じさせるSFアニメ。
冒頭から、宇宙には色んな種族がいて、そのどれとどれとが敵対してて…みたいなことをくどくどと解説してくれます。この時点で製作者サイドには、万人に受け入れられるような作品を作るという気は毛頭無いでしょうね。敷居が高く、ターゲットはもう純粋なSFマニアのみ!それ以外の人はお断りだって門前払いしちゃってるようなもんですよ。
けど、そこまでやるからには、マニアが納得するような濃くて深い作品にしなくちゃあならんでしょうから、必然的にプレッシャーも大きくなってきます。自分達をも追い込むこの策は、果たして吉と出るか凶と出るか…?
結論を言えば、どうも盛り上がりに欠ける内容だったという印象です。これじゃあ、マニアも十分に満足出来たとは言い難いですね。途中、シナリオ的に面白味を感じられるような部分が少なく、もう少し深い人間ドラマなんかも見せて欲しかったというところです。
あと、メインである戦闘シーンにあまり魅力が感じられなかったのもイタイですね。一応ロボットとかも出てくるのですが、それらは完全におまけ扱い。メインは怪獣大決戦であり、戦いのスケールこそ大きいものの何処かダラダラしていて、大して熱くはなれませんでした。
ただ、色々と不満を言ってきましたが、ラストは良かった!ここまでの不振を帳消しにしてしまうくらいの感動がありましたね。まあ、作品全体としてはそれほど高い評価は付けられませんが、綺麗にまとまっている作品が好きだという人には満足のいく出来だと思います。



主な登場人物と名言(?)

・エイジ 「ずっと…真っ暗だった。真っ暗だったのに…光が見えた。光は君だった」
 黄金の種族に育てられた唯一の人物であり、人類にとっては最後の希望のノドス…いわゆる英雄です。しかし、根っからの野生児である彼は、あんまり人類の常識とかを理解しておらず、初めのうちはアルゴノートのクルーも彼の扱いに苦労してました。こいつで一番印象に残っているのは、戦闘時にいつも置いてけぼりにされることですね。仲間は先に行っちゃってて、こいつ一人放置されてるw

・ディアネイラ 「感じます…
 精神感応能力を持っていて、何かと「感じ」てるお姫様。その能力で、鉄の種族の道を示す偉大な指導者です。「絶対拒絶圏」なる男性限界領域があり、それ以上男が近付こうものなら意識を失っちゃうみたいです。難儀な姫様だよ…(汗)

・イオラオス・オズ・メヒリム 「あのようなサルに頼るなど…
 アネーシャ曰く「犬」…姫様の忠実な番犬ってことです。だから、サルのエイジが姫様を護るというのが気に喰わないんですよね。いわゆる犬猿の仲というやつです。しかし、途中からはエイジのことを認めるようになり、男の友情ってやつが芽生えていってました。後半はすっかりマブダチであり、いかにも腐女子が好きそうな流れでしたねw

・アネーシャ・オル・メガーラ 「殿方はそれ以上近づいてはなりませんわ
 ディアネイラの侍女。姫様の傍には、決して男を近づけさせません。しかし、こいつ自身はイオラオスのことが気になってる様子で、何かとよく話しかけてはアプローチをかけてました。けど、あいつは姫様一途だからなあ。この恋は果たして報われるのだろうか?

・モビード・オズ・メヒリム 「いぜ飛び立たん、アルゴノートよ!
 アルゴノート艦長。軍事的手腕に優れた人物です。ディアネイラを強く支持しており、彼女こそが指導者としてふさわしいと考えているようです。まあ、残りの腹違いの兄どもは、無能の固まりみたいなもんですからねw

・パエトー・オー 「理解、出来ない!
 銀の種族の戦士。ノドス探索を使命としていましたが、エイジが鉄の種族側についてのを知ると、青銅の種族を率いてアルゴノートに襲い掛かります。ディアネイラとの接触により、感情を持たない彼に「恐怖」が植えつけられて、そのことで苦しみます。

・ユティ・ラー 「契約に従わねば、お前の種族全てが報いを受けるぞ
 銀の種族のノドス。何か怖いこと言っちゃってますが、中身はただのツンデレ娘ですw カルキノスのことが、気になって気になって仕方が無いみたいですね。あとこいつ、髪の毛長すぎ…歩くと普通に地面で引きずっているので、お手入れ大変ですよ。

・カルキノス・ルーカン 「勝手な男だ
 銀の種族側のノドス。エイジと接触し、彼を仲間に引き入れようとしますが断られちゃいます。それ以降、何度もエイジとは戦っています。強い再生力を持っているため、なかなか死にません。

・メヒタカ・ポレ 「もう戦いは嫌だ…
 銀の種族側のノドス。何処か臆病なやつで、戦うことも恐れているみたいですね。こいつは、肉・野菜も含めて命あるものは食べないそうです。その代わりに、無機物を食べちゃうらしいのです。ガジガジ鉄を食べる姿は、なんかガッちゃん(Dr.スランプ アラレちゃん)を思い出したw

・レクティ・レクゥ 「私達は決して、契約から逃れることは出来ません
 銀の種族側のノドス。こいつの能力の詳しい部分まではちょっと分かり辛かったのですが、大まかに言えば時間を操るっていう感じです。この手の能力って、大概は反則気味が多いのですが、本当に反則なのはそれすらものともしないベルクロス(エイジ)の力だな…(汗)

・プロメ・オー 「黄金の種族は、何故苦しみを与えるような契約を残したのか…
 銀の種族の女。宇宙全体の英知について思考する事を使命としています。種族の持つ感情を分離して、自らがそれを代わって受け取り処理しています。

・ロム・ロー 「お前を支配するのは、私でなければならない
 銀の種族の男。宇宙全域の支配権獲得を使命としています。一応、こいつが敵ボス…ってことになるんだろうな。いまいち冴えない奴で、こいつ自身は結局大したことをやってない気もするのだが…気のせいだろうか?



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