Persona4 the ANIMATION
2011年 全25話


評価 70点

作品解説

 ペルソナ4 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]
アニプレックス (2011-11-23)
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家庭の事情で都会から叔父の住む稲羽市へとやってきた鳴上悠は、この町の若者達の中で噂されている「マヨナカテレビ」の噂を聞きつける。


人気ゲームのアニメ化作品。まず最初に思ったのは、これは原作ファンは喜ぶだろうな〜ってことです。戦闘中のカットイン、カレンダー、主人公のステータス表示(アイキャッチ)、オサレ感溢れるBGM…この辺は原作ファンならニヤリとする演出であり、かく言う私もこれを最初に見た時はテンション上がってしまいましたw (あくまでゲーム的な演出なので、原作未プレイ者には違和感あるかも…)
ただ、ストーリーの方は途中で少しダレてしまいましたね。ダンジョン突入〜シャドー退治の流れはいかにもゲーム的な展開であり、アニメにするとちょっとマンネリ化が感じられるものでした。毎回、似たような流れで進んでいくし、戦闘も序盤はそこまで燃えるものではなかったので、ここで少しテンション下がってしまいましたよ。(後半はペルソナ連続召喚など、ちょっと燃える戦闘シチュもあり)
しかし、この作品の見せ場は戦闘だけではありません。原作ゲームでもそうなんですが、この作品では日常での仲間達との交流(コミュニティ)も大きなウエイトを占めています。アニメでもそういった日常描写を戦いの合間に挟んでいるのですが、ここのところの出来が良かったように感じましたね。特に、13・14話のコミュ一気回収のエピソードが見事でした。13話は菜々子視点で番長(主人公)の行動を追っていき、断片的に視聴者に情報を与えます。そして、続く14話で番長の行動の詳細が明らかにされるのですが、13話からの伏線の回収の仕方が非常に上手く、また番長が無駄にかっこいい!ただ日常をやっているだけなのに、謎の感動がありましたw
また、番長が凄くいいキャラしてるんですよね。普通、ゲーム(RPG)の主人公ってプレイヤーが感情移入し易いようにあまり話をしません。この作品もそのタイプに分類されているためアニメで口数は少ないのですが、たまに出てくる一言が面白い…というかセンスある!なので、印象薄くなったり他のキャラに食われたりということがなく、無口なのに存在感があって確かに主人公なんですよね。原作のイメージを壊さずに 独自の主人公像を作り上げた手腕は評価したです。
総評としては、原作を見事にアニメ化した良作と言ってもいいと思います。ただ、元々シナリオで評価されている作品ではないので、ストーリー性も求められるアニメとしてはこのくらいの評価なのかな〜?というところです。ちなみに、真エンドはBD/DVDで収録みたいですね。



主な登場人物と名言(?)

・鳴上 悠 「これが…俺の力…」
 主人公。口数が少なくクールに見えますが、徐々にボケ・ツッコミ共に鋭さを増していき、ユニークな面も垣間見えてきます。唯一複数のペルソナを扱い、状況に応じてペルソナの使い分けや合体等も行って敵と戦っていきます。

・花村 陽介 「お前とだったら、犯人見つけて事件を解決できそうな気がするんだ」
 市内のデパート・ジュネス店長の息子で別名「ジュネス王子w」。お調子者の三枚目でメンバーの中ではムードメーカー的な役割ですね。主人公が転校してきてすぐに仲良くなり、その後も絆を深めていき良き相棒となっていきます。

・里中 千枝 「あたし達、友達だよね?」
 正義感が強く、明るく元気いっぱいの女の子。肉とカンフーが大好きで男勝りな一面を持っています。雪子とは幼い頃から仲が良く、いつも一緒にいます。

・天城 雪子 「そんなの…なんかムカつく!」
 老舗高級旅館「天城屋旅館」の一人娘。男子からの人気が非常に高いのですが、アプローチに対してそうと気づかず全て袖にしており、彼女へのアタックは「天城越え」と呼ばれ無謀なチャレンジと評されていますw

・巽 完二 「俺は可愛いもんが好きなんだよおっ!」
 主人公達の一つ後輩で老舗の染物屋「巽屋」の一人息子。札付きの不良で中学生の時に一人で暴走族を潰したという噂が流れていますが、その実は可愛いものが大好きという趣味を持っています。また、ホモ疑惑が持ち上がることもしばしば…w

・久慈川 りせ 「ここもあたしの居場所にしていい?」
 芸能活動を停止し、実家のある稲羽市へと越してきた元アイドル「りせちー」。自分を演じることに疲れていて、アイドル時代のような愛想は影を潜めていますが、自らの本音を打ち明けた主人公に対しては積極的な好意を示します。

・クマ 「クマはクマくま」
 テレビの中に住んでいた謎の存在。異世界での事件を解決するため主人公たちに協力を行います。着ぐるみのような外見で中身はカラッポですが、途中で人間が“生えて”きますw

・白鐘 直斗 「僕は遊びのつもりじゃないですから」
 事件解決の為に警察へ協力している探偵。事件の謎を追う主人公達と出会い、彼らに興味を持ち始めます。探偵王子としてメディアにも取り上げられますが、彼には大きな秘密が…

・堂島 遼太郎 「これからもここを守って生きてく」
 主人公の叔父。稲羽署に勤務する刑事で、部下の足立と共に連続殺人事件を追っています。主人公達が事件の謎を追っていることも薄々気付いているようで、深く関わらないよう忠告を行っています。

・堂島 菜々子 「エブリディ♪ヤングライフ♪ジュネス♪」
 遼太郎の娘。幼い頃に母親を交通事故で亡くし、また父親も仕事柄なかなか帰宅できないため、年齢の割りにしっかりした子に育ちました。ある意味、ペルソナ4の真のヒロインw



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