ブラック★ロックシューター(TV)
2012年 全8話


評価 50点

作品解説


中学校へ進学した黒衣マトは、クラスメートの小鳥遊ヨミと親しくなる。だが、彼女はとある理由から幼馴染の出灰カガリに束縛され続けているため、マトに心を開くことができなかった。


とにかく、視聴者に不親切で見辛いアニメでした。
この作品、現実パートと異世界パートに分かれているのですが、唐突に現実から異世界へと場面が移ったかと思えば、何の説明も無いままよく分からない奴らがいきなりバトルを始めます。戦闘中は会話も無くひたすら戦い続けるだけであり、両者が何のために戦っているかの情報も提示されません。作画は良いのでバトルの描写自体は高レベルで描かれているのですが、残念ながら意味が分からないので見ているこっちはポカーン状態ですよw
おそらく、この異世界はヒロイン達の精神世界であり、そこでの戦いは彼女達の精神的な葛藤やらを表しているのでしょうが、何せ両世界のリンクに対してほとんど解説が無く、視聴者を置いてけぼりで進めていくものだから性質が悪いです。最後まで見ても、あの異世界は何だったのか?結局何が言いたかったのか?イマイチよく分かりません。
で、この作品の内容なんですが…鬱でしたね。「友達が出来た嬉しい!」→「でも、友達には別の友達もいる」→「私以外の人と仲良くするなんて許せない!」…簡単に書くとこんな感じの内容です。そんな考えを持つ奴が何人かいて、そいつらに引っ張られる形で正常な奴も病んでいくので見ていてしんどかったですね。こいつらにはもっと、皆で仲良くするとかそういう発想は無いのか?w
先述したとおり、この痛々しい現実の合間にはバトル展開をちょこちょこ挟んでおり、ここでスカっと鬱が中和されれば良かったのですが、そちらも意味不明すぎてどうも盛り上がり難い…結局、見所を見出せませんでした。ファン向けにしても内容がアレすぎるので受け入れ難く、一体誰得アニメなんだろうな?という感じです。
元々、ブラック★ロックシューターというのはキャラクターが先に生まれ、そのオリジナル曲がニコ動で発表されたことから有名になっていきました。そして、後から物語が出来上がったわけなんですが…もうちょっと何とかならなかったのか?現実世界とか異世界とかそういう設定が本当に必要だったんですかね?妙なことをせず、単純にブラック★ロックシューターが活躍する近未来SFアクションを描いた方がずっと面白いと思うのは私だけでしょうか?



主な登場人物と名言(?)

黒衣 マト 「どうしてマカロン…?」
 主人公。始業式で出逢ったヨミと惹かれ合い、もっと仲良くなりたいと思っているのですが、カガリという最大の難敵が彼女達の前に立ち塞がって、マトの精神面をフルボッコにしてきますw そうやって彼女の心がどうしようもない痛みを受けたとき、瞳に青い炎を宿した少女の夢を見るのでした。

・小鳥遊 ヨミ 「ちゃんと向き合うから!」
 物静かな少女。マトと知り合い親しくなっていきますが…彼女の幼馴染であるカガリの存在がそれを邪魔します。カガリからの解放を望んでいますが、カガリが自分から離れていくとそれはそれで面白くないみたいなんですよね。中盤以降の壊れっぷりがヤバイですね…。髪の毛ネタは正直怖い、引くわ〜(汗)

・神足 ユウ 「私の名前を呼んで」
 マトの幼馴染。あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!俺はこの作品のヒロイン…マトが救うべき友人はヨミだと思っていたら、いつの間にかユウになっていた。な…何を言ってるのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…。恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

・納野 サヤ 「誰かがね、あなたの代わりにその痛みを引き受けてくれる」
 中学校の「あさやけ相談室」のスクールカウンセラー。マトやヨミの持つ悩みを聞いてくれます。ただ、この人最初から言ってることが何処かおかしいな〜と思っていたら案の定…。こんな精神崩壊を助長させるようなカウンセラーが出てきたら嫌過ぎるわw

出灰 カガリ 「かーえーれ♪かーえーれ♪かーえーれ♪」
 ヨミの幼馴染。見た目は愛らしい容姿ですが、かなりの毒舌家&ヤンデレであり、ヨミと仲の良いマトに対して精神をエグってくるような鋭い口撃を仕掛けてきます。幼少時の交通事故のせいで車椅子で生活しており、ヨミはそこに引け目を感じていて彼女の言いなりになっています。ただ、普通に歩いている描写も…(汗)。好物はマカロン、彼女とマカロンは切り離せませんw



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