うみものがたり〜あなたがいてくれたコト〜
2009年 全12話


評価 60点

作品解説


海の世界で暮らすマリンは、ある日海中に落ちてきた指輪を拾い、持ち主を探すために妹のウリンと共に地上へと赴くのだった。


原案でもあるパチンコ版とのキャラ造形の違い…とか、どうでもいいです。ひとつの作品として微妙だったなぁ。作画は綺麗で映像的な美しさはあったのですが、どうも内容的に満足いかなかったんですよね。
この作品、音楽や映像的に“癒し”を感じさせる部分があり、当初は同じサトジュン監督作であるARIAのような路線かと思ったのですが、シナリオ的には人間の黒い部分をピックアップするなど、ちょっと鬱になる部分が用意されているんですよね。癒しと鬱…相反する要素が同時に存在してるわけですから、何処か居心地の悪さを感じてしまいました。
あと、古くはセーラームーンから続く変身美少女もの的な設定もあったわけですが、この作品に戦闘は微妙だったな〜。まったりした空気のある作品の中で戦闘はミスマッチに感じ、本当にバトルは必要だったのか?と思えてしまいました。バトル中のBGMも妙に落ち着いてて、盛り上がりを感じ難いですし…。
ということで、これらの要素がちぐはぐに見え、視聴する側としてはいまいち楽しみ方が分かり難かった。基本的にサトジュン作品は好きな方なんですが、これは特に視聴意欲というのが沸かなかったです。
ただ、最終回だけは良かった。中途半端な終わり方が目に付いた同時期作品の中でも、かなり良い方の終わり方でしたね。ここまでまったくキャラに対して感情移入とかしてなかったのですが、後半のアスミス(阿澄佳奈さん)の演技につられてこっちも泣きそうになってしまいましたよ。一瞬で視聴者をここまで惹き込んでしまうとは…アスミス、恐ろしい子。
ということで、途中までは50点くらいを付けてやろうかと思っていたのですが、最後が結構良かったのでこの点数にしました。まあ、終わり良ければ…というやつで、ラストがそれなりにいい感じだと、なんとなく視聴後に残ったイメージも悪くないんですよね。



主な登場人物と名言(?)

・マリン 「みーんな、愛してる」
 海の中で生きる海人の少女。地上世界に憧れており、いつか行ってみたいと思っています。天真爛漫で疑うことを知らず、夏音とは違って100%純粋無垢な心の持ち主に見えますが…。ちなみに、海の住人らしく露出度は常に高いですw

・宮守 夏音(みやもり かのん) 「邪悪ゆーなっ」
 邪悪オーラ(笑)を持つヒロイン。人付き合いが悪く一見ぶっきらぼうですが、本当は優しいところも多く持つ女の子。まあ、ツンデレってやつですな。とりあえず、海が舞台なので水着姿になることも多かったのですが…スク水万歳!w

・ウリン 「あたし、結局お姉ちゃんに振り回される運命なのよね…」
 マリンの妹。お姉ちゃんのことが大好きなんですが、夏音が現れてからはあまり構ってもらえず、少々嫉妬気味なところも。しっかりしているようでも、年相応の甘えん坊なところがあるんですよね。

・小島 「俺は、宮守のことを何も分かってないのかもしれないよ」
 夏音の元カレ。とある出来事をきっかけに夏音とは気まずい関係になっています。しかし、別れた後も夏音のことを気にかけていて、やり直したいと考えているようです。

・松本 「私が長老の松本だ」
 松本という名のカメですw 巫女を補佐する聖なるカメ(?)の血族であり、セドナの復活と共に現れ、マリンと夏音に巫女としての心得や戦い方の指南していきます。



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