俺の妹がこんなに可愛いわけがない
2010年 全12話(TRUE END版:12話分岐〜15話)


評価 30点(60点)
※()内はTRUE ENDルートの評価

作品解説

 俺の妹がこんなに可愛いわけがない Blu-ray Disc BOX(完全生産限定版)
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数年前から、中学生の妹・桐乃と冷え切った関係であった京介。だが、彼はある日、他人には言えない妹の秘密を知ってしまうのだった。


えと…タイトル詐欺乙ですw
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」…このタイトルを聞いて、皆さんは何を想像しますか?私が想像したのは、ツンデレ妹が時折もの凄い可愛らしさを見せてくれる妹サイコー物語です。しかし…この作品のヒロインである桐乃は、私にとってただイラつくだけの存在でした。まあ、たま〜にちょっとしたデレもありましたが、それ以上にイラっとさせられるものだから、決してマイナス分が帳消しになることはありませんでしたね。
つか、妹がイラつくだけだったらまだマシですよ。兄貴がと〜ってもいい奴で、いつも妹の尻拭いをさせられているところが非常に不愉快でした。何故かって?超個人的な理由になりますが、私自身にトラブルメイカーの妹がいてその被害が降りかかっていたので、京介にリアル感情移入してしまったからです。 そう、妹なんてものは決して可愛いものではありません。ただ憎たらしいだけの存在です。妹が可愛いなんて幻想は俺がぶち壊す!w
そんな兄貴側の立場で言わせてもらうと、京介は神でしょ。この作品のタイトルは「私の兄貴がこんなにカッコイイわけがない」とすべきです。私なんて、そんなクソ妹はとっくの昔に見限るでしょうから。まあ、京介はあまりにもいい奴すぎたので、段々こんなイイ兄貴は絶対ありえないだろ!って思いも強くなってきましたけど。
ということで、リアル妹のいる私にとっては、この作品はどうしても納得できず好きにはなれませんでした。ただまあ、桐乃のことを除いたとしても、シナリオ的に魅力を感じるものではありませんでしたね。妹(ヒロイン)の秘密がオタク趣味ってのは、乃木坂なんちゃら〜と同じだし、そんなアニオタの妹が自分の妄想100%で痛い小説を書いたら、次の回でそれがアニメ化とか…ほんと人生舐めてるだろ。バクマンに謝れ!w
まあ、兄貴のかっこよさや黒猫の可愛さ等に注目すれば、それなりに見れるとは思います。けれど、メインヒロインである桐乃が個人的に嫌いで嫌いで嫌いで、全てのプラス分を帳消しにして尚オーバーキルのマイナスを叩き出すものだから、もうどうしようもありませんでした。この作品から感じられた不愉快指数はテニプリ以来の高さですね。…なんか、客観性ゼロの個人的感情だけで色々書いちゃってますけど、“どくアニ”なんで気にしないでくださいw
ちなみに、TV版全12話は「GOOD END」らしいです。後日、ネット配信で12話の内容を書き換えた「TRUE END」ルート(15話まで続く)が放送されるらしいです。


追記:TRUE ENDルート(12話〜15話)
このルートのみに関して言えば、正直なところ悪くはなかったと思います。それなりに面白かったかな…上であれだけ色々と文句を言ってるのに、我ながら現金なものですねw
まあ、面白いと感じたのには理由があって、ズバリそれは桐乃がほとんど登場していないからです。その代わりに、このルートでは黒猫のエピソードが中心になっていました。ただまあ、やってることは今までと同じようなことなんですよね。京介がお節介を焼く相手が、桐乃から黒猫になったというだけなんです。
しかし、同じことをやっていても、その対象が変わるだけで作品から受ける印象もガラリと変わります。あのクソ生意気な妹がいないだけで、こんなにも精神安定して見られる作品に早変わりするとは…。もちろん、黒猫の可愛らしさというのも十分プラス面に働いていますよ。デレ猫かわゆすw
とは言え、こちらのルートでもラストは桐乃が登場し、やっぱり私のテンション落ちたんですけどね。兄妹、お互いが本音で向き合ういい話…なのかもしれないですけど、どうも個人的感情が邪魔して素直に盛り上がれませんでした。ほんと、私はどんだけ桐乃が嫌いなんだかw それでも、最初の頃に比べると桐乃のデレ具合が大きくなっていたので、以前のようにムカムカせずに見られたのが唯一の救いでした。
最後に、これまでヒロインである桐乃に対して何だかんだ言ってきましたが、やはりこの作品は彼女がいないと成立しないでしょうね。どれだけ黒猫が頑張ろうと、結局のところ桐乃という存在あっての俺妹…この作品が人気を得た背景には、桐乃のあのキャラクターあってこそという部分も否定できません(もちろん、個人的な好き嫌いはありますけどねw)



主な登場人物と名言(?)

・高坂 京介 「おまえがどんな趣味持っていようが馬鹿にはしねえ」
 兄貴の鑑。妹のためにオタク趣味に足を踏み入れ、妹のために親を説得し、妹のために妹の友人を説得し、妹のためにショップの前に深夜並ぶ…。実際、こいつも妹のこと嫌ってる感があるのに、よくあそこまでできますね…。これが兄貴の宿命なんですか?なんか、他人事なのに泣けてきますよ。

・高坂 桐乃 「うっさいバカ!」
 モデルをやっていてスタイル抜群。中学生のくせに金(モデル料)も持ってる。学業優秀、運動神経抜群…で、オタク趣味なんですか。とりあえず、自分の趣味(価値観)を無理やり人に押し付けようとするのは良くないですね。妹ゲー(18禁)が好きみたいで兄貴にも勧めていますが…そんなん兄貴に勧めてくる妹がいたら引くわ(汗)

・田村 麻奈実 「私は…いいよ」
 京介の幼馴染。通称、地味子w この作品の良心と呼べるような良い子です。桐乃からは敵対視されていますが、それって兄を取られた嫉妬…?

・沙織・バジーナ 「どんどん罵ってくだされ」
 桐乃のオタク仲間。いかにも〜な服装をし、いかにも〜なメガネをかけていますが、噂によると凄い美人らしいです。アニメでは素顔が公開されることがなかったのが残念ですね。2期…があれば、その機会もやってくる?

・黒猫 「ハンドルネーム、黒猫よ」
 ゴスロリファッションに身を包んだ厨二病(邪気眼)少女。桐乃とは意見(アニメに関する)が対立することも多いのですが、なんだかんだで上手くやっているようです。黒猫さんはなかなか容赦の無い言動が魅力であり、俺達が言いたかったこと(突っ込みたかったこと)を平然と言ってのける!そこにシビれる!憧れる!w 実際、この子が突っ込まないと見てられないところがありましたよ。

・新垣 あやせ 「嘘嘘嘘」
 桐乃の表側wの友人。モデル仲間でもあり、桐乃の本当の趣味など知りません。人当たりのいい子ですが、少々思い込みの激しいところもあり…。



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