おおきく振りかぶって
2007年 全25話


評価 70点

作品解説

おおきく振りかぶって 1
アニプレックス
発売日:2007-06-27

中学時代、三橋廉(みはし れん)は祖父の経営する群馬の三星学園野球部でエースであったが、チームメイトからは「ひいき」だと疎まれ続けるのだった。それが嫌になった彼は、埼玉の西浦高校へと進学する。


まず第一印象として、主人公がメソメソウジウジ…超ウザイですw こいつは、見ていてイライラしてくるような軟弱者ですからねえ。まあ、ここのところはそのうち慣れてきて、段々面白く感じられるようになってきたんですけど。
そして、評判どおりに腐な方々好みな感じがします。主人公=受け、相方のキャッチャー=攻めという完全無欠のヤオイ関係が出来上がってますからw。前半で既に、お互いに告白(笑)も済ませちゃいましたし、キャラの言動がそういうのを連想させるものがあるんですよね。
しかし、この作品はそれだけではなく、かなりキチンとした野球もやっています。しかも、これまでの野球アニメとはまったく別の角度からの切り込みをしていました。
野球アニメと言えば、真っ先に連想されるのが努力とか根性が付くような、泥臭い熱血スポコン路線…私もそういうのは大好きです。しかし、この作品はそれらとはまったく異なり、細やかなメンタルを重視した作りになっています。初めは何だこれ?って思って見ていましたが、これはこれで興味深いものがありましたね。
ただ、ちょっと不満に感じた部分もあります。試合が長い上に、熱い盛り上がりもそんなに無いから、途中で結構ダレてくるんですね。やたらと心理描写が多いのですが、これも無駄に試合を引き伸ばしている感じがします。実際、本編振り返ってみると2試合しかしてないんだよな…しかも、公式戦は1試合のみ。この1試合に10話以上も話を割いていました(汗)
けどまあ、これは見終わった後がすごく気持ちのいい作品でしたね。何か清涼感溢れるというか…とにかく、高校野球は青春ってことを改めて感じることが出来ました。故に、最終的な印象は悪くないです。こういう爽やかな雰囲気も、女性層から受け入れやすい空気を作り出しているかもしれません。
ちなみに、物語自体は中途半端なところで終わっています。けど、DVDがなかなか売れてるんで、いずれ続編をやるでしょう。個人的にも、榛名くんチームとの対戦が見たいなあ。



主な登場人物と名言(?)

・三橋 廉 「俺なんか絶対、認めてもらえない…」
 超卑屈、超泣き虫、ハイパー軟弱者の主人公。なのに、マウンドだけは絶対に降りないというおかしな奴ですよ。とりあえず、こいつのうじうじしている態度がムカツク…はっきりと物を言わないところがムカツク…ネガティブ思考がムカツク…口の形がなんかわからんけどムカツク!阿部や花井じゃなくても、殴りたくなってくるよw

・阿部 隆也 「俺がお前を、本当のエースにしてやる」
 分析能力に優れるキャッチャー。ピッチャーの三橋は、彼の意のままにコントロールされてます。つか、こいつは三橋を気持ちよくさせられるのは自分だけだと自信満々ですw(どういう意味でかは、個人の想像にお任せします)。けど、当の三橋自身は怒られないかといつもビクビク…その態度が、彼のS心に火をつけるのですよ。

・田島 悠一郎 「ヤッベ、昨日オナニーするの忘れた!」
 強豪チームで4番を打ってた強打者。家が学校に近いからって理由で、西浦高校へと入学しました。普段はノーテンキな天然バカって感じですが、ここぞという時には頼りになります。ただ、体が小さいので大きな一発を打てないのが玉にキズ。その天然さからか、扱いの難しい三橋とも結構うち解けていました。

・花井 梓 「まっ、いいすけど!」
 野球部の主将。いかにも高校球児らしい坊主ですw そして、しっかりものの良く出来たお子さんですよ。三橋のお母さんからの受けもよく、別名マダムキラー!「梓」という名前にコンプレックスがあり、母親に人前で「花井」と呼ばせています。

・百枝 まりあ 「エースになりたいなら、性格くらい変えてみせてよ」
 野球部の女監督。教師ではないのですが、わざわざバイト代をつぎ込んでまで野球部に貢献しています。ちなみにドSです…三橋を虐めて楽しんでいます。あと無駄に胸がデカイ!これは一体何カップなんだ?興味津々ですよw

・篠岡 千代 「どうか、皆が一つでも多く勝てますように!」
 野球部マネージャー。ただ、数少ない「花」だというのに、登場シーンが少ないのがなんとも…ぶっちゃけ、あんまし目立ってません!後生だから、もっとしのーかに出番を〜

・浜田 良郎 「なんか俺、変な感じに楽しいぞ〜」
 三橋の幼馴染。奴に野球の楽しさを教えたのが、こいつなんです。故障で野球をやめてしまいましたが、選手達のサポートをしたいという想いから応援団を結成します。実は留年していて、なんか人には言えない過去があるみたいです。

・叶 修悟 「汗が目に入っただけだ」
 三橋が昔いたチームの控え投手。「ひいき」のせいで中学時代は試合に出られなかったのですが、彼だけは三橋の実力を認めるような発言をしています。練習試合で三橋と投げ合うことになり、かなりのヤル気を見せていました。

・榛名 元希 「お前もつくづく人に従えない性格だよなあ」
 中学時代、阿部とバッテリーを組んでいた投手。超自己中であり、1試合で80球以上は絶対に投げないらしいです。どうも、昔故障したことがあるらしく、それ以来怪我には敏感みたいです。ただ、球は異常に速い!本気で投げたら、キャッチャーが取れなくなるほどです。この人のチームとの試合が見たかった!



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