おおかみかくし
2010年 全12話


評価 40点

作品解説

 おおかみかくし 第1巻 [Blu-ray]
メディアファクトリー (2010-04-23)
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山間にあるニュータウン「嫦娥町(じょうがまち)」へとやってきた九澄博士は、転校早々クラスの人気者となって皆と仲良くやっていた。だが、この町には彼の知らない大きな秘密が隠されていた。


原作は竜騎士07さんが関与しているゲームなんですが、作品の印象としては劣化版ひぐらしのなく頃にという感じです。
設定的に向こうと似ている部分…というより設定の使い回しをしてるんじゃないか?って思うところが多くあって、ひぐらしを知っている人には先の読める安直な展開に思えるでしょう。おまけに、向こうより良い部分が一つも無く(敢えて言うなら作画?)、本当にただ劣化しているだけなんです。原作の方はやったことありませんが、竜騎士07さんはうみねこの片手間にシナリオ書いたのかな〜?って気がしましたね。
話の展開力も弱く、途中まったく面白味を感じませんでした。前半はまだよかったのですが、中盤の停滞、そして後半の失速具合がねえ…。まあ、ホモ要素が出てきた時は違う意味で面白くなりそうだな…とは感じましたけどw
ラストはなんだかな〜って感じで特に盛り上がることも無く、根本となる部分が何も解決していないまま終了。キャラも活かしきれておらず、後半はいてもいなくてもいいようなヒロインがいっぱいいたような気がします。
ということで、終わってみればこの評価ですね。原作はマルチエンドらしいので、ヒロインのうちの誰か一人とくっついたり、おそらく問題解決へと繋がるシナリオもあることでしょう(多分)。しかし、アニメはどれも中途半端なままで、到底ハッピーエンド(トゥルーエンド)には見えませんでした。
あと、物語自体は11話で終わっており、12話は番外編のギャグ話でした。けど、そんなのやってる暇があるなら、本編の方の完成度をもうちょっと高くしろよな〜。あそこはギャグで終わらせるのではなく、エピローグとしてその後の嫦娥町の歩むべき道を描くのが筋だと思いましたね。
見る前は、原案がひぐらしの竜騎士07、キャラクターがローゼンメイデンのPEACH-PIT、音楽がロマサガシリーズ(ゲーム)で有名なイトケン、そのゲームのアニメ化!ということで期待していましたが、普通に面白くなくて期待外れの作品でした(汗)



主な登場人物と名言(?)

・九澄 博士(くずみ ひろし) 「何かが起きてる気がする…」
 嫦娥町に引っ越してきた高校生。元々目立たないタイプであったのですが、嫦娥町に来てから何故か急にちやほやされるようになります。しかし、いつしかそれがいき過ぎるようになり、彼の周りではおかしな行動に出る人物も…

・櫛名田 眠(くしなだ ねむる) 「誰にも月に狂う夜がある」
 クラス委員を務める寡黙な少女。地元の実力者の娘でもあり、クラスメイト達の中でも一目置かれた存在です。皆が新しい仲間である博士をちやほやしている中、一人彼に対して冷ややかな態度を取っています。

・摘花 五十鈴(つむはな いすず) 「誰も僕の気持ちを止められない…」
 博士のお隣さんの元気系少女。転校初日から博士に好意を持ち、彼に積極的に迫っています。トレードマークは腕に身に着けてチリンチリン鳴ってる鈴。五十鈴だから「鈴」持たしておけとか、安易なキャラ設定ですよね…

・九澄 マナ 「皆、黙っていなくなっちゃうんだ」
 博士の妹。両足が不自由で車椅子で生活しています。まあ、普通こういうキャラって障害部分を掘り下げていくものだと思うのですが、こいつの場合それがなかったものだから、車椅子はただの記号(悪く言えば萌え要素の一つ)にしか感じられませんでした(汗)

・朝霧 かなめ 「どうして皆、不思議なことに興味がないんでしょう」
 博士のクラスメイト。オカルト好きで、謎や不思議なことには興味津々です。嫦娥町の民俗学にも興味を示しており、そのことについても自分で調べています。

・真那 香織(まな かおり) 「覚悟は出来ていますから」
 バイオリン弾きで有名なお姉さん。じいさんばあさん達が彼女のバイオリンを聴きに大勢押しかけてました。博士の妹のマナも彼女のバイオリンに惹かれ、香織から個人的なレッスンを受けることになります。

・摘花 一誠(つむはな いっせい) 「もしかして…女の子に興味無いとか?」
 五十鈴の兄。女の子からもてもてのイケメンです。妹と仲の良い博士にちょっかいをかけることもありますが、だんだんそのちょっかいが…(汗)

・賢木 儁一郎(さかき しゅんいちろう) 「この街には、得体の知れない殺人集団がいる」
 嫦娥町を訪れ、町のあちこちで何かを調べまわっている青年。以前に恋人を失っており、香織に対してその面影を感じることがあるようです。



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