犬とハサミは使いよう
2013年 全12話


評価 35点

作品解説


強盗に殺されてしまった春海和人は、死んだら本が読めないという本バカの執念で奇跡的に現世に生還を果たす。しかし、その姿はミニチュアダックスフントと化していたのだった。



何か大ポカをやらかしたとかいうわけではなく、純粋につまらない作品って久しぶりに見たような気がします(汗)

大抵の作品は、出来が悪いにしても何か一つくらいは見所があると思うのですが、この作品に関して褒められるようなところは思いつきませんでした。
とはいえ、嫌悪感を抱くような酷いところもそんなにありません。ヒロインの霧姫は日常的にハサミを振り回すキ*ガイで、到底好きになれるようなキャラではありませんでしたが、それでも嫌悪を抱くほどではありませんでしたから。
つまり、何がダメだったかって本当につまらないとこ一点なんですよね。

ジャンルとしては、これ何になるのでしょう?…ラブコメ?まあ、ラブの方も微妙なんですが、コメディと呼んじゃうには相当無理がありますね…。毎回笑えないことを只ドタバタやっているだけ。しかも中身がカオスすぎてドン引きするレベルです。
序盤の見せ場(?)であろう殺人犯とのバトルなんか、シリアスなのかギャグなのか結局判断付かず、変な気分で見てました。こいつはなんで本を振り回して戦ってたんだろ…(汗)

あと、この作品の根本となる設定である「主人公が犬に転生する」という部分についてですが…作者はこの設定をどう決着させたいんだろ?
見ている限り、あまり主人公が犬であることを気にしてないというか…基本、こいつって本が読めればそれだけでいいみたいな所があるから、作中で犬になったということがそれほど問題になってないんですよね。
普通、こういう設定が前提にあれば、主人公を人間に戻すためにどうする!?…みたいな流れになると思うのですが、そういう話は無し。この設定をどう扱っていきたいのか、この作品をどうもっていきたいのか、まったく見えてきませんでした。

ということで、見る価値は無し。これを見る暇があるなら、もっと他の作品を見ましょう。
(ただ、声優さんは中々いいんだよな…。ヒロインのツンデレ娘が井上麻里奈さんで、妹が阿澄佳奈さん、内田真礼さんに伊藤静さんと豪華メンバーです…)



主な登場人物と名言(?)

・春海 和人 「これを読まずに、死ねるかー!」
 読書バカな主人公。「秋山忍」の本をこよなく愛し、大罪シリーズ最終巻を読むまでは死ねるか!と現世へ犬の姿で戻ってくることになります。犬なので人間と会話することはできませんが、何故か夏野には考えていることがだだ漏れ状態となっています。二人の意識がリンクしているのは、今後何かの伏線になるんでしょうかね?

・夏野 霧姫 「おしおきターイム!」
 ペンネーム「秋山忍」。ベストセラー作家であり、和人が愛する本の作者。性格はドSで、事ある毎に凶器のハサミを振り回している危険な子ですw 和人の死が自分を守ったことが原因であるため、そのことで負い目を感じている部分もあって、犬となった彼を飼うことになります。

・春海 円香 「この世界が終わっても、ずっと一緒だよ」
 和人の妹。お兄ちゃん大好きっ子の可愛い妹…に見せかけて、ヤンデレ臭が漂っています(汗)。愛用の包丁・マグロイーターを用い、料理もバトル(?)もこなします。

・秋月 マキシ 「シャイニング!」
 アイドルで作家。登場自体は度々あるんですが、別に何をするわけではなく、正直只のモブレベルに近いところも…(汗)。ただ、いつも光り輝いていますw シャイニング!

・大澤 映見 「偽者なら本物になればいい」
 和人の元同級生。和人がきっかけで作家を目指すようになりました。コネを使ってデビューしたことを気にしています。



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