宇宙の騎士テッカマンブレード
1992年 全49話


評価 70点

作品解説


スペーツナイツの前に突如現れた記憶喪失の男、D(デンジャラス)ボゥイ。壮絶な宿命を背負った彼は、テッカマンに変身して人類の敵・ラダム獣を次々と倒していくのだった。


いや〜完全燃焼しちゃいました!すげ〜パワーに満ち溢れた作品だ、こりゃあ。
この作品は、外道を自称する“あかほりさとる”さんが脚本を書いてます。まさか、あの人がこんな硬派でシリアスなストーリーを書くんだなぁって感心しましたよ。私の中でのあかほり作品のイメージは、ハーレムでお下劣w ってとこなんで、ちょっとした驚き…カルチャーショックですよw
物語は、主人公Dボゥイがラダムによって体を乗っ取られた友人や家族達と戦うというなんとも悲惨なお話。しかも不幸設定はそれだけではなく、30分以上変身すれば暴走、テックシステムによる肉体崩壊、ブラスター化による記憶の喪失、と次々に問題が発生します。どこまで不幸なんだと主人公に同情さえしてしまいますねえ。
しかし、Dボゥイはラダムに対する怒りを胸に、どんな時でもただひたすら戦い抜いていきます。自分が傷付き、どれだけボロボロになろうとも…
いや、マジ凄かったよこの作品。タツノコ系ヒーロー作品ということで、ガッチャマンとかキャシャーンとかああいうちょっと子供向けの戦隊ものっぽい作風を想像していたのですが、あまりのシビアさにビックリしちゃいました。大人でも十分引き込まれるヒーローものに仕上がってます。まあ、49話という長さの中で、冗長になってるように感じた部分もありますが、要所での熱いドラマはGOODでしたよ。
ちなみに、最大の欠点は作画が酷いというところ。ころころキャラの顔が変わってました(汗)
あと、テッカマンブレードUは超いらね〜。あれは続編としては認められないですね。ほんと、蛇足もいいところでした。



主な登場人物と名言(?)

・Dボゥイ(テッカマンブレード) 「ボォルテッカァァァァッーーーー!!」
 本名、相羽タカヤ。家族とともにラダムに襲われますが、父の助けにより一人だけ逃げ延びます。しかし、このとき既に彼の体はテッカマンとなっていたのでした。ラダムを倒すため、テッカマン化した家族達と戦うという宿命を背負った彼は、たった一人で戦おうとしていましたが、気が付けば彼にはスペーツナイツという仲間…そして愛すべき存在が生まれていました。

・如月 アキ 「私はただ見ていることしかできないの…?」
 見〜て〜る〜だ〜け〜のヒロインです。まあ、男の戦いにシャシャリ出てこられても困るんですが、それにしても一応スペースナイツのメンバーなんだから、もうちょっと何かガンバレよな〜。まあ、Dボゥイの心の支えとなるのが彼女の役割なんでしょうけどね。…と、今作の彼女はそんな感じなんですが、続編のブレードUではなんとテッカマンに変身して戦う女性になってます(汗)

・ノアル・ベルース 「ゆっくり休んでくれ…何もかも忘れて…」
 軽薄で何処かお調子ものっぽい感じですけど、やるときゃやります。ブルーアース号のパイロット…といっても、それ自体に大した攻撃力もないんで、戦闘ではおまけ程度ですね。後にソルテッカマン2号機に搭乗して、ようやくラダムとちょっとはまともに戦えるようになります。

・ミリィ 「もうやめてDボゥイ!」
 スペーツナイツのマスコット的存在です。しかし、彼女はそれだけではなく、暴走したDボゥイを救うという、本来アキがやらなくちゃいけないようなことをやってのけちゃいました。どうもDボゥイにとって、彼女の存在はやすらぎであったようです…ってますますアキの立場ねえじゃん!

・フリーマン 「スペースナイツ、出撃せよ!」
 熱い指揮官です。人類の未来…そして部下達のことをいつも案じており、そのために最良な方法を考えて行動しています。また、テッカマンの研究をおり、Dボゥイのパワーアップ等に貢献しました。ほんと頼りになる人なんですよね〜。

・バルザック・アシモフ 「とっとと終わらせて、のんびり野良仕事がしてえなあ」
 記者を装っていますが、その正体は地球連合軍少佐。スペーツナイツに近づき、テッカマンのデータを軍に持ち帰ります。そして、そこから作られたソルテッカマン1号機のパイロットとなり、地位と名誉を得るために自ら望んで戦いに赴いていきます。しかし、エビルに敗れて生死不明となり、再びDボゥイ達が出会ったとき彼は戦うことを止めていました。

・相羽 ミユキ(テッカマンレイピア) 「あなた達に殺させはしない!」
 Dボゥイの妹。テックシステム不適合のため、ラダムの完全な支配を受けずに排出されました。しかし、そのせいで彼女の肉体は崩壊が進んでいます。ミユキタンの変身シーンは真面目くさいこの話の中で唯一の安らぎ(お色気シーンとも言うw)だったんで、もっと見たかったんですが…

・相羽 シンヤ(テッカマンエビル) 「逃れようの無い、宿命だったんだ…」
 Dボゥイの双子の弟。彼に対し、事ある毎に戦いを挑んできます。なんなんだろうな〜と思っていたら、実はお兄ちゃん大好きっ子で、構って欲しかったからなんです(爆)。というのは『半分』冗談なんですが、この二人の戦いは凄まじいものがありましたね。どうでもいいことですが、なんかエビルってガンダムエピオンに色とか外見とか似てる気がするんですよね。特にブラスター化した時とか…

・相羽 ケンゴ(テッカマンオメガ) 「貴様の怒りと憎しみとはその程度のものなのか?」
 相羽家長兄であり、ラダムの親玉。といっても、それほど目立ってなかったですね。敵役としてはエビルの方がずっと活躍してました。まあ、最後の大ボスはドッシリ構えて、大トリで登場ってのがらしいですかね。



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