Another
2012年 全12話


評価 70点

作品解説

 Another コンプリートBlu-ray BOX
角川書店 (2013-03-29)
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父の仕事の都合で、夜見山市の祖父母宅へ引っ越してきた榊原恒一は、眼帯をした美少女・見崎鳴の不思議な存在感が気にかかる。だが、クラスメイトの中に彼女について触れる者は誰もいなかった…。


え〜感想を一言で言うなら壮絶ですね。まさか、ラストがあんなことになるなんて…(汗。ちなみに、あまり良い意味では言ってません。ここまでずっと丁寧にミステリー感を出しつつ描いてきたんだから、その作風で完成度の高いものを作ってほしかったと思っています。どうも最後で安直な展開に走った気がするんですよね。
内容を簡単に説明すると、まず序盤はヒロインが一体何者なのか?というところが見所になっています。クラスの中で一人だけ浮いてる少女…誰も彼女のことを気にせず、あたかもいない者のように扱われています。クラスメイトだけなら苛め?と考えますが、教師まで彼女の存在に気付いていない様子…果たして彼女の正体は!?情報を小出しで開示しながら徐々に視聴者を惹き付ける展開、醸し出される何処か不気味さを含んだ雰囲気(カットインされる人形とか怖ぇ〜)、そしていつ人が死んでもおかしくないという緊張感は良かったと思います。
で、中盤…ヒロインの正体が発覚するのですが、ここで新たな謎が出てきます。今回の事件の元凶となる人物は誰なのか?というところです。まあ、この流れも問題ありません。一つ謎が解かれて真実に近づいたけれど、それはまだ謎の入り口でしかなかった…というのは常套ですからね。
ただし問題なのは、こちらが推理するための情報が少ないままクライマックスに突入し、そこで超展開と言ってもいいようなはっちゃけをしてしまったことです。そのせいで、ここまで積み重ねてきたものを台無しにした感があるんですよね。
とは言え、このラストのおかげで記憶に残る作品になったことは間違いありません(ある意味w)。そう考えると、あの展開もあながち間違った選択ではなかったということかもしれませんね。そういや、この作品の監督はBLOOD-Cの人なんだよなぁ…もしや、これがラストの壮絶展開の伏線だったのかもw
伏線と言えば、この作品はそれが非常に分かり難いので1週目はまったく気付きませんでした。なので、2週目を見るのも良いかもしれませんね。



主な登場人物と名言(?)

・榊原 恒一(さかきばら こういち) 「たまには、繋がってもいいんじゃないかな?」
 主人公。父親の仕事の都合で夜見山北中学の3年3組に転入してきます。しかし、気胸を患ったために転入後すぐに病院で生活をすることになり、1ヶ月後クラスの事情を知らないまま復学するのでした。

・見崎 鳴(みさき めい) 「私には近寄らないほうがいい」
 眼帯をしたミステリアスな雰囲気を持つ少女。クラスメイト達からは“いないもの”のように扱われており、恒一だけが唯一彼女と接しています。果たしてその正体は…?

・赤沢 泉美(あかざわ いずみ) 「私ってどんな感じ?」
 クラスの女子のリーダー的存在。しっかりもので気が強く、物事をはっきり言うタイプです。また、対策係としてクラスの問題について積極的に解決しようと動いています。

・勅使河原 直哉(てしがわら なおや) 「いないものの相手はよせ!」
 クラスのムードメーカー的な男子。恒一にも真っ先に話しかけてすぐに親しくなります。クラスのことで、何か恒一に話そうとしていますが…

・望月 優矢(もちづき ゆうや) 「見ない振りしてても仕方ないもの」
 線が細く、大人しい性格の男子。美術部に所属し、顧問の三神先生に淡い憧れを抱いています。

怜子(れいこ) 「物事には知るタイミングってものがあるから」
 恒一の母方の叔母。夜見山での生活、学校でのルールについて、恒一へ色々アドバイスをしてくれます。



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