Angel Beats!
2010年 全13話


評価 45点

作品解説

 Angel Beats! 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]
アニプレックス (2010-06-23)
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生前の記憶を失った少年・音無は、天使と戦う戦線のメンバーと行動を共にすることになり、次第にこの世界の真実に触れていくのだった。


key作品でお馴染みの麻枝さんが企画・脚本ということで、放送前から非常に期待度の高かった作品ですが…ぶっちゃけるとイマイチw これは、期待してたkeyファンから叩かれてもしょうがないかな〜って感じもします。
この作品の不満点として世間では、1クールしかないのにキャラが多すぎて各々の深堀が出来ていない…等と言われています。確かにその通りであり、作中ではサブキャラ連中の扱いがなかなかに酷い。
サブキャラには2種類あって、1話分の個別エピソードが用意されてるキャラもいれば、キングクリムゾン発動して中身を完全にすっ飛ばしたキャラ(基本的にはこっち側が圧倒的に多い)もいます。各キャラ、筋肉・バカ・五段・浅はかなり…などの記号的な個性は描けているのですが、その本質は薄っぺらで結局のところ肝心なことは何も描いてないんですよね。
また、エピソードのあるキャラも描写不足は明らかで、感動シーンがあってもそこまでの積み重ねが弱いため、話が唐突に見えてしまって乗り切れないところがありました。各キャラの背景なんて、不幸自慢大会のように何の情緒も無くあっさり語られますが、もうちょっと段階踏んで見せないとこちらに響いてきません。
あと、キャラの深堀にも関連していることなんですが、この作品では主人公達に対して一切の感情移入が出来ませんでした。とにかく彼らの行動理念と目的が不明確であり、やってることに何の意味があって、それが良い事なのか悪い事なのか序盤はさっぱり伝わってきませんでした。天使との戦いだって、ぶっちゃけ皆で一人の女の子を苛めているようにしか見えず、少々不快感もありました。
終盤は行動理念に多少の説得力は加わりましたが、仲間達全員の理解と納得の描写が無いまま強引に事を進めちゃいましたから、どうもしっくりこないんですよね。本当にそうしちゃっていいの?以前は否定的だった行為がいつの間に正当化されて目的になった?…この辺でわだかまりが残っていたので、素直に主人公達のやろうとしていることに対して応援が出来ませんでした。
最後に、この作品を見ていると、過去に人気のあった二つの作品を思い出します。一つは灰羽連盟、そしてもう一つは皆さんもよくご存知の涼宮ハルヒの憂鬱。はっきり言うと、この二作品を足して二で割って劣化させたら、Angel Beats!という作品が出来上がります。まあ、設定似てるのはいいのですが、それらを昇華して独自の素晴らしい要素というのが欲しかった!



主な登場人物と名言(?)

・音無 「ここは、何処だ?」
 生前の記憶を失って死後の世界(?)にやってきた少年。よく分からないまま半ば強制的に「死んだ世界戦線」に入隊させられますが、途中からは皆のまとめ役になるようなこともしばしば…。こいつのミッションでの生き残り率が高いのは、他のメンバーがアホだからってことに尽きると思うw

・ゆり 「ようこそ、死んでたまるか戦線へ」
 死んだ世界戦線のリーダー。傍若無人で上から物を言うところは、某憂鬱アニメのヒロインにしか見えないところもあったり…(汗)。けどまあ、皆からはそれなりに慕われていて、良いリーダーのようではあります。愛称は「ゆりっぺ」…この名を聞いて、ゲートキーパーズを思い出した人は私と同じ年代だなw

・天使 「みんな死んでるから」
 死後の世界にある学校の生徒会長で、天使(?)だそうです。「Angel Player」という特殊なソフトをを使い、自らを強化する様々な特殊能力を得て戦線と戦いを繰り広げます。と言っても、彼女から攻撃を仕掛けることは無く、あくまで自衛のための攻撃手段のようですが、果たしてその真意は…?

・ユイ 「お前の脳みそ、とろけて鼻から零れ落ちてんじゃねーのか!」
 バンドチーム、ガールズ・デッド・モンスター…通称「ガルデモ」の熱狂的ファンの少女。後に、自身もガルデモに加わることになります。このガルデモは、ミッション発動時の陽動が任務ということですが、ぶっちゃけバンドである必要性って無くね?何か私には、リアルでのCDセールスとかいうイヤらしい単語が頭に思い浮かびます(汗)

・日向 「俺にはお前が必要だ」
 戦線創始者の一人で最古参メンバー。ムードメーカーであり、色々と気の回る人物でもあります。新参の音無にも親身に接していましたが、それがあらぬ疑惑を生み出してましたw まあ、三枚目的な立ち位置になることも多かったですが、なんだかんだでその他大勢とは区別されていて、この作品におけるメインキャラの一人と言えるでしょう。

直井 「ある意味あっぱれです」
 生徒会副会長。周りからはNPCと思われていたようですが、とある出来事をきっかけにその本性を表します。自らのことを「神」と言ってますが、この手の輩にはロクなのいないなぁ…(汗)



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