N・H・Kにようこそ!
2006年 全24話
作品解説 | ||
ひきこもりの佐藤の前に、中原岬と名乗る謎の美少女が現れる。彼女は佐藤をひきこもりから救出すべく、あるプロジェクトを遂行するのだった。 基本コンセプトは、ひきこもり男のダメっぷりを楽しむという作品。正直、主人公がもう完全に痛々しいレベルに突入しており、そこを笑えるか引いてしまうかが楽しめる分かれ道になるでしょう。 この作品では、ひきこもりならではのキモさを敢えて強調し、さらにオタクの闇の部分(笑)を生々しく過剰気味に描いています。しかし、そのようにオタクを面白おかしく弄っている部分に対して、不快に感じてしまう人もいるかもしれませんね。言ってみれば、視聴対象としている層そのものをネタにしているわけですから。 けどまあ、こういう作品もあっていいかな?ってのが個人的感想です。確かに、見ていてそんなに気持ちがいいという類の作品ではないかもしれませんが、様々な誘惑に次から次へと翻弄され、何処までも堕ちていく主人公の境遇には、細かいことを抜きにして結構笑えてしまうところがありました。シナリオも割と良く出来ており、なんとなく奇麗にまとまっている(?)ので後味はそれほど悪くありません。 それに、ダメダメ主人公の前に突然美少女が現れるという”いかにも”な要素もあったりして、割と掴みの部分は入りやすいかもしれないです。このヒロインの存在が、作品における一種の清涼剤になっていますね。…と思っていたのですが、実は彼女にも問題あって、話が進むにつれその正体が見えてくるんですけど(汗) とりあえず、なかなか挑戦的な内容になっているので、興味を持った人は見てみるのもよろしいかと。つか、これ日本放送協会からクレームこないのかなぁ?w |
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主な登場人物と名言(?) | ||
・佐藤 達広 「間違いない…これは陰謀だ」 大学中退後、4年間何もしていないひきこもり。実家には帰らず、親から仕送りをもらって生活しているという根本的なダメ男です。とりあえず、始めは単なる引きこもりでしたが、そこにオタクが加わったり、ロリコンが加わったり、借金が加わったりと、物語が進むごとに酷い有様になってましたw ・中原 岬 「あたしね、佐藤君のことを助けに来たの」 佐藤の前に現れた謎の美少女。彼をひきこもりから立ち直らせるため、怪しげなプロジェクトに誘うのでした。佐藤に対して親身になって接し、まるで気のあるような素振りも見せますが、その目的は果たして…? ・山崎 薫 「女なんて、只の人間じゃないですか」 佐藤の高校時代の後輩。アパートでは佐藤の隣の部屋に住んでいて、ひょんなことから彼と共にエロゲーを製作することになります。ちなみに極度のオタクで、部屋の中はえらいことになっています。 ・柏 瞳(かしわ ひとみ) 「クスリでもあげようか?」 佐藤の高校時代の先輩。一見、順風満帆な生活を送っているかに見えますが、現状に大きな不満を抱えて悩んでいるようです。この人も結構病んでいて、大量のクスリに依存していましたね。 ・小林 恵 「あたしはもう、引き返せないの」 佐藤の高校時代の同級生。佐藤よりも重度のひきこもりである兄をかかえており、自分と兄を養うためマルチ商法によるあくどい商売を行っています。 |
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